⑤世界遺産ダハシュタイン山塊をシュタイヤーマルク州とザルツブルグ州の双方から楽しむ（片道約4～5時間）

オーストリアアルプスの中でもユネスコ世界自然遺産に指定されているダハシュタイン山塊は、3州に渡って聳えるオーストリア屈指の山塊です。シュタイヤーマルク州側からは、氷河を頂くダハシュタイン山頂に上がり、雲海越しにドイツ、ハンガリー、スロベニア、イタリア、スイスのアルプスなど周辺国を見渡すことができます。ここはオーストリア皇帝「フランツヨーゼフ1世」「シシィ」が避暑地として訪れた温泉保養地です。街から近いグラウコーゲル（2492m）の登頂トレッキングが健脚派にはお勧めです。リフトを2本乗り継いで2200mのヒュッテンコーゲルまでガシュタイナータール全体を見下ろす絶景ルートがしめます。ここから眼下にレードゼー（氷河湖）や正面に氷河を頂くアンコーゲル（3248m）と上るほどにわくわくする景色が現れます。さらに標高を上げていくと、北東側に世界遺産「ダハシュタイン山塊」が花曇の空に浮かび上がった姿を見せます。一方、ザルツブルグ州側の湖水地方、ザルツガンマーグートからも点在する湖水とダハシュタイン・ウエスト山塊の調和が織り成す神秘的な風景を存分に眺めながら歩けます。