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カナディアンロッキーで出会う 動物
カナディアンロッキーで出会える野生動物達
世界自然遺産の中で氷河を頂くロッキー山脈の名峰、点在する美しい湖水、季節を彩る高山植物など自然に中でそのまま、生活する動物たちと出会うチャンスが沢山あります。
ビックホーン・シープ
雄は年と共に角が丸くなる。山岳地帯に住み身が軽い。
カリブー(トナカイ)
寒冷地に適応し体毛は長く集合性があり270kgになるもののある。
マウンテン・ゴート
冬は真っ白な毛に覆われる。特殊な爪を持ち危ない。
リス
カナダどこにでも現れる表情が可愛いリス、観光地では人気者だ。
山アラシ
カナダにもいる、ふさふさした長い剛毛で動作が鈍いが木にも登れる。
ホーリー・マーモット
常時山の中にいて気温の上昇と共に穴より出て日なたボッコする姿も。
ピカ(ナキウサギ)
ねずみと間違えるほど非常に小さい草食動物で、昼に行動する。
グランド・スクウァラル
リス科 体長30~40cmでハムスターよりかなり大きい。バンフの街でも見られる。
ムース(へらジカ)
シカ科最大種、大きい角で200cmを越える、数等の群れで生活。
おおかみ
活動するのは夜間が多く、走ると時速55kmを越えるカナダ狼。
ブラックベアー
性格は比較的におとなしく臆病、急に出会うと襲う事がある。立ち上がると140cmくらい。
グリズリー
体長2m50cm、体重最大級450kgもあり肩のコブが盛り上がって雑食性。
カナディアンロッキーで出会う 花
春から初夏に咲くエメラルドレイクに花を訪ねてのハイキング
今日はマンツーマンのガイドによる、花の多い湖を基点とした、誠に贅沢なトレッキングを行うことになった。自分でも幾度となく鳥海山でガイドをやったが、1対1のガイドに付き添ってもらったトレッキングは初めてである。長年カナダに住みガイドをやっている「カナディアンウェイ」のベテランガイドの川野聡君が、7時30分約束の時間に現れ、車に荷物を積み込んで出発。
川野君は北海道滝川の出身で山好き。私も北海道の山を好んで登ってきたために話が合う。温厚で控えめながらカナダの国家試験を経てガイドになったことに誇りを持っており、また実によく勉強している。説明も上手であり素晴らしいガイドである。
バンフから1時間ばかり走って右折し、そこからエメラルド河に沿って北上する。8時42分。途中森の中に大きな鹿を発見。雌のエルクであった。そのすぐ下方にノーマルなデアーもいた(カナダではムース、エルク、デアー3種類の鹿がいるという)写真を撮って出発。9時丁度にエメラルドレイクに到着。
出発の前に用を済ませようとして気が付いたのだが、トイレが山の中にしては大きすぎる、幾つもあるトイレの全てが、車椅子に対応出来るシステムになっているのである。スプルースの林の中に幅の広い遊歩道があり、湖を時計回りに歩いて行く。エメラルドレイクは氷河のモレーンが流れ込み宝石の様な色をしている。この湖水はヨーホー国立公園の中でも最も美しい湖として有名だという。
川野君は植物に詳しい。最初に見つけたのはバンチベリー(ゴゼンタチバナ)、次にビーナススリッパー(ホテイラン)など、次から次へと40種以上は教えてもらう。川野君は貴重な植物の説明ができることが嬉しいらしく、発見する度に大きな声で私を呼び、写真を撮れといってくれる。本当に花が好きな人である。
彼の説明にあったほとんどの植物を2台のカメラに収める。日本で見られない花もあったが、3分の2は日本と共通の野草や高山植物であった。中でも日本では絶滅寸前の貴重な礼文アツモリソウがイエローレディズスリッパーといいう名で、エメラルドレイク湖畔には踏み付けられるほどに群棲していて驚かされた。
私は秋田の山でも盗掘の跡を目にしているが、ここの貴重な植物群は日本であれば、心ない野草愛好家や野草を扱う業者に、たちまち餌食にされるであろうと考えられた。ロッキーの山や湖の周辺で植物が掘られた痕跡は、野生動物のもの以外は皆無であった。
カナディアンロッキーハイキング:花司 昭夫(日本山岳会日本ヒマラヤ協会、鳥海山の会会長など)
トールパープルフリーベン
(アズマギク)
ハートリーフアーニカ
(ウサギギクの仲間)
ビーナススリッパー
(ホテイラン)
ホワイトマンテンフェザー
(イワヒゲ)
ランドリーウドオーキット
(コアニチドリの仲間)
ムシトリスミレ
ホワイトドライアット
(チョウノスケ草)
イエローレディススリッパー
(礼文アツモリ草)