- お客様の声
TOP > お客様の声
2018ツールドフランス観戦
2018年ツールのツアーに参加しました。フェローサイクルさんは、サイクリングを楽しむことが目的の一つなので、観戦主体の参加者は少数です。休息日の試走で消耗し、3日目のポルト峠では限界に挑戦し、ツールマレーでは気力も体力も残っていませんでした。毎日ホテルで美味しい朝食をとることができ、同じホテル二泊ずつだったので、移動負担が少なく洗濯も便利でした。多くの注目選手が離脱してしまい、出発前はモチベーションが低かったのですが、素晴らしい体験をさせていただき、非常に楽しく過ごしました。ありがとうございます。
2018/7/22(日) 20:00トゥールーズ着、トゥールーズ泊。
ホテルでアルプスステージからの人たちと合流。2015ジロでご一緒したO氏と遭遇したのに、明日帰国とのことで挨拶しかできず残念。案内はフェロー水澤さん、優秀なガイド兼運転手はフィリップさん。参加者はいつものISさん、KMさん、USさん、I氏(男性)と私、それとK夫妻、Eさん(アルプスから連続)、O氏(男性)、Mさんの合計10名。女性が大半で平均年齢はかなり上(50以上?)です。現場では状況がどんどん変化するので参加者同士で協力し合い、情報収集して行動しました。
2018/7/23(月)晴天Carcassonne休息日
7:45出発9時前にカルカッソンヌ着。スカイ(ホテル前の屋台で2009年!ツール古本購入。6E)、UAE(バーレーン・メリダから移ったフィリップ・モデュイ監督と再会。写真は、自転車から1.5m離れてほしいとの注意喚起)、BMC、クイックステップなどホテル訪問。
ホテル前の記者会見で遅くなったスカイチームがトレーニングへ出発するのを見届け、12時前にカルカッソンヌ城へ向かうと、トレーニング帰りの選手たちが街中を行き交ってる!バスはサンウェッブチームの後ろを進み、すれ違うのはBMCチームです。城入り口でサンウェッブ選手にサインをもらうISさんの傍にいたら、他の人達とはぐれてしまいました。城内へバイクで入っていった選手数人もウロウロしてスマホで位置を確認しています。選手の行った方向へ進むと、古い井戸の隣のレストランでサンウェッブ選手達がお茶していました。選手休息中にサインは頼めないので、隣の二人用テーブルで昼食をとることにしました(サラダは良、蕎麦クレープは微妙)。
こちらのデザート(評価は可)が来る前にデュムランが立ち上がったので、あわててサインをもらいました。ISさんが、サンウェッブだけでなく隣のカフェにいたUAEの選手3人にもサインをもらいに行くと、宇都宮ジャパンカップで顔なじみになった選手がいたらしく非常に盛り上がっていました。
城前の駐車場へ戻り、全員レンタルバイクを受け取ります。私は電動マウンテン。サドル高さを調整し、ショックアブソーバーを固定して乗ってると、前輪の太いタイヤが突然バースト。シュンとなって確認してもらうと、タイヤもチューブも側壁が裂けているので修理不能。異物を踏んだのではないらしい。予備のバイクにしてもらい、Mさん以外の9人で試走サイクリング出発。カルカッソンヌ駅前のミディ運河(オード川)沿いを、トレブへ向かって走り始めました。ミディ運河は、ガロンヌ川沿いのトゥールーズから地中海までをつなぐ運河で、船を人や動物が引くためにつけられた道を進みます。水面段差を解消するための閘門(こうもん)がいくつもあり、写真は閘門内で水門が開くのを待っている船舶です。写真中央の女性は肌色ビキニ着用なので、安心してください。
出会う船に手を振って元気よく進みましたが、人が途切れたあたりから路面が悪くなり、炎天下「南の地獄」の様相。丸石を敷き詰めた河原のような区間があるし、木陰があるところは涼しいけど、木の根で盛り上がっているところが木漏れ日で見えにくい。運河と直行する道路があると運河沿いの道は橋の高さまで上昇します。悪路を時速20Km以上で走行するのは、電動の助けを借りても、ハンドルを抑える力、不意の凹凸に対処するバランス能力、尖った石を避ける注意力が必要です。トレブの街を通り過ぎても進み続け、いつまで我慢すればいいの?細いタイヤはパンク怖いだろうな、と思っていたらやっとバスと合流。ISさんは悪い方の膝をかばって走ったら、良い方の膝にダメージを受けてしまったそうです。水澤さんのバイクもペダルが故障してたらしい。帰りの高速SAで食事材料を買い込み、部屋で食事後就寝。
2018/07/24(火)晴天、第16ステージ 残り47Km一級峠Col de Mente(標高800M)観戦、アインサ泊
Pont de l'Ouleから自走で上る4人、下りのみ自転車の4人(峠観戦8人組)と、車で坂の途中まで行って徒歩で帰る途中観戦2人組に分かれました。ピレネーはブーイングも少なく、のんびりとして和気あいあい。アルプスほどピリピリしていません。カバン無し自転車なので荷物が増えるのは困るけど、キャラバン隊が配るグッズは、景気のせいか年々少なくなってきています。
我々が陣取った隣にやって来たのはバスク独立主張集団で、一人がおもむろにスプレーで地面にFREEDOMと書き始め、英語が不得意らしくスペルを間違えて修正していました。
自転車は順調に戻りましたが、下り車両の渋滞は深刻で、徒歩の人はかなり上の方で観戦したため車で迎えに行きました。アインサのホテルはスペイン風床タイルの2部屋続きで、豪華な広さ。
2018/07/25(水)晴天、第17ステージ、残り16Km麓Saint-Lary-Soulan(標高800M)~Espiaube中間ゲート広場(標高1489M)~超級Col du Portetゴール(標高2215M、標高差1415M)観戦
去年問題なく上れたガリビエ峠(標高2642M)上り(標高差584M、距離9Km)と同じ程度と甘く見ていましたが、標高差1415Mをたった16Kmで上る急勾配(ほとんどが赤黒色表示)は、電動バイクでも無理でした。コンタドールは、同日早朝にサンラリースーランを、取材されながら余裕で平均時速17Km、56分弱で登っています(同日レース中の最速選手は50分ちょっと)。彼は引退していても、自分向きの坂を試してみたかったのかな?雪の無い季節でも良質の滞在客を呼べるので、地元はポルテ峠をツールゴールとして売り出して、サイクリングのメッカにしたいそうです。
10時にサンラリースーランの麓ベースホテルに着いたけれど、バイク整備で出発がかなり遅れました。道を間違えて(ごめんなさい)違う山道を登って時間と体力を消耗し、ツールルートに戻って上り始めると、すぐに悪魔おじさん。止まったら発進できない急坂なので、横目に見て通過します。バッテリー切れを心配してエコにすると歩くより遅い時速4Km、ノーマルでもよろよろ状態。ターボでやっと遅いグループを少しずつ抜いていく程度。仲間と速度を合わせる余裕はなく、炎天下なので止まって(レンタルなのでボトルホルダー無し)水と栄養補給したいけど急坂が続きます。やっと坂が緩くなったので、写真撮影と補給タイム。登ってくる人達はまだ元気で、カメラ前でウィリーを見せてくれました。電動バイクはほとんど見かけません。
気分も新たに上りを開始したけどすぐバテて、やっと現れた緩めの坂で再度休止。持参のもも・バナナを食べると固形食はなくなり、ジェルも飲み切って、水も半分。バッテリー目盛りが半分なのが、とても心細い。頂上は無理っぽいけど行けるだけ行ってみよう。スーラン集落を通過してEspiaube(麓からの標高差689M)まで来るとゲート封鎖(ほっとしました)。
自転車を押してコース外を進む列に続こうとしたけれど、重い電動バイクを押して坂を上るのは不可能でした(おまけに、すぐ上のカーブからは進めないらしい。O氏談)。KMさんUSさんと合流し、観戦用の大型映像装置前の柵際を確保し、頂上へ登る手段を聞きに行くと、左側の坂の上はゴンドラ駅とのこと。後続のK氏I氏O氏(パンクで遅れたそう)そして水澤さんと合流し、Espiaube 観戦O氏(持参バイク)以外は自転車に鍵をかけて、ゴンドラで上を目指すことにしました(自分のワイヤー錠があれば、ゴンドラ乗り場まで自転車で行って放置できた)。稼働中のゴンドラは頂上満員で足きり後だったけど、フェローさんからもらったビラージュパスを見せて頂上へ。写真中央の建物がゴンドラ降り場。限定3人の車で麓からゴンドラ乗り場まで送ってもらったISさんEさんKさんと合流。最後に水澤さんと出発したMさんは、自転車で少し上ってからあきらめて、街中を散策後は麓ホテルで観戦したそう。写真には写っているけれど、頂上で自転車持参の人はあまり見かけなかった。
キンタナゴール(顔が土気色だったそう)後は、混雑を避けて素早く下山。途中で雨に降られて滑り易かったけど自転車組は順調に麓着。車組3人は渋滞で動かず、かなりの距離を徒歩で降り、再度車にピックアップしてもらったそう。
2018/07/26(木)晴天、第18ステージTrie-sur-BaISe出発観戦(晴天) ルルド泊
近くの駐車場にバスを止めて徒歩で近づくまでは順調だったけど、狭くて混んだ歩道を進むのは大変です。
ようやくたどり着いたビラージュは、昨日の地元限定タイプとは異なり、オフィシャルテントが沢山あって、ワイン、飲み物、果物、スナック、水ボトルなどが準備されています。4人は即時手渡しの記念写真を撮ってもらったり、写真家砂田さんと話したりする一方、KMさんはチームバスに張り付いて、自作バナー(手縫いでかわいい)にバルベルデのサインをもらいました。ビラージュ内に選手はほとんどおらず、早めにチームバス近辺で選手にアクセスすればよかった。コースから柵外に排除されたので出発列に加わる選手を応援。
選手出発を見送って、聖地ルルドへ。滝澤記者と合流し、地元観光協会の歓迎を受けました。その後4人で会食し、USさんと教会でろうそく行列を見学しました。前回見なかった自転車乗りの団体が並んでいたのは、ツールコースだからかも。USさんはお土産にガトー・ピレネー購入。ホテル満室で私達の部屋はシャワーしかなく、浴槽でのんびりできなかったのが残念。
2018/07/27(金)晴天、第19ステージ 残り92Km超級Col du Tourmalet(標高2115M)観戦
ルルド交通規制のためバス出発が遅れた以外は、スムースにLa Mongie(標高1690M)を通過して8時前に頂上到着。Tourmalet(標高2115M)頂上唯一のレストランは、窓口ドリンク販売だけで店内に出入りできるのは警察官のみです。日本人は信頼できるし区別しやすいからか、ピレネー観光に強いフェローさんのおかげで店内で食事ができました(アルコールをサービスしてもらい感激)。テラス一部も自由に使えるので、持参の旗を掲げました。
一人で急な北側を2Km下りました(羊の群れが道路に出てきたけど、羊飼いが牧羊犬を指揮して移動させた)が、上りはターボでないと無理でした。南側は比較的緩やかなのでモンジュまで下りたかったけど体力温存が一番。頂上テラスで優雅にキャラバン隊や選手を観戦することにしました。他の人は崖際の道路脇。強風のため自作旗の一部がちぎれてしまった。
選手通過後は、北方向へ最後のサイクリング(全て下り)。皆に先行されたと誤解して走って行ったI氏を追いかけて合流し、Luz Saint Sauveurで車に乗りました。おかげでツアーコースを沢山走れてよかった。夕方は、部屋へ集まり食事。
2018/07/28(土)晴天、第20ステージSaint-Pee-sur-Nivelle出発観戦ITT、パリ泊
村近くは道路封鎖中。バスを降りて小雨の中、下りを1Km位歩きました。選手は上りとはいえ、路面が濡れて心配。最初の集合場所を決め、キャラバン隊が通り過ぎるのを遠くに見ながら、ゲートのすぐ横で出走選手の表情も見えるはずのひな壇席を確保。まだ早いので交互に席を立ってチームバス駐車場へ行き、柵の外から眺めます。写真はモビスターの新人ソレル。
出走開始後は道路横断できないだろうから「観戦はコースの左側」と伝言を受け、せっかくの特等席を泣く泣く放棄し、最終合流地点と同じ左側に移動。競技開始直前には、フルームなどの上位選手が試走で通り過ぎます。混んだ街中を避けて一人で坂を上り、空いてる柵へ旗をセットしました。日が出てきて(路面が乾くにつれて後から走る上位選手有利)暑いし椅子もないので、サガン通過まで旗を振った後は撤収。街を探検すると、教会裏のきれいな草地には大型映像装置が設置され、隅にはピレネー馬pottokが数頭展示中。前日お隣だった団体さんが屋外レストランで会食中でした。カフェで休みたかったけど満員。目立つ幟を持ってるのに仲間が見つからず、一人街中でマイカ応援した後に、バス近くの集合地点へ。
Bayonne駅へ着きフィリップとお別れ。女性陣がプレゼントしていたので、私もポケットから出したエネジージェルを渡すと笑って受け取ってくれました。バイヨンヌはフランスバスクの中心地です。バイヨンヌ祭り中なので見渡す限り白赤衣装の人ばかり。列車からも次々降りてきます。
市中心部へはお祭りチケット保持者しか入れません。駅前広場の屋台で夕食用スナックを買って食べ、KMさん達はお土産に赤いネッカチーフ等を購入。私はバスク特産の唐辛子キャラメル(美味しい)。TGVトラブルで途中駅乗り換えかつ1時間半以上遅れて深夜Gare d'Austerlitz(モンパルナス駅は火災被害で閉鎖)へ到着し、川向こうへバス移動。ホテル窓から北駅停車中のTGVが見えるのがうれしい。
2018/07/29(日)晴天、第21ステージParISシャンゼリゼゴール観戦
朝9時過ぎ発、ISさんI氏私でタクシーで(ISさんへ感謝)オルセー美術館へ。最初に印象派の5階へ行き11:15約束して解散。写真の時計のガラスを通してモンマルトルの丘が見えます。
印象派の風景絵画は、昨日まで通過して来たフランスの田舎そのままで、今回の旅行とコラボしてとても良く理解できました(I氏も同意見)。ISさんは食器、宝石を重点に見たそう。1階で合流してミレーを見てから、歩いて川向うの地下鉄駅に行こうとしたら、チュイルリー公園内はルーブル側の出入り口以外は封鎖中。ルーブル駅まで迂回して歩く途中で見たのは、ビルに挟まれて目立たないジャンヌ・ダルク像。
シャンゼリゼ通り下のメトロ駅は全て閉鎖中。凱旋門近くのホテルでICチップ入りパスもらってから、地下鉄でオペラ座へ向かい、1時前にUSさんKMさんと合流。軽食を食べてマドレーヌ寺院前の入り口に行くと大混雑。18のロットユンボ旗それぞれの後ろに沢山の人が並んでいます(18台のバス団体集団?)。入り口の検問は全然進まないし、炎天下で長時間待つのは無理(もっと早く来ればよかったけど、これが高価なチケット購入者の入り口?)。大統領官邸の向こうのシャンゼリゼ側からも入れるはずと、1Km位歩いて行きました。一昨年同様に小さなゲートがあったけれど、受付はICチップ入りパスは通すのに、紙の証明書は門前払い。仕方なくUS さん達2人は元の入口へ戻りましたが、あまり待たずに入れたそうです(ほとんど検問スルー)。私達3人のエリアは、テントもお土産も無いし、イスも人数分はありません。でも、ドリンクやスナックはフリーで、柵際に張り付くことができます。USさん達は、テント下の指定席だからフルームが上る表彰式が目視可能。ドリンクあるけど入手できなかったそう(お土産はベルト)。
長距離を歩いて疲れたので、ライブ映像を見る余裕も、イスから立ち上がって柵際を確保する元気もありません。コンコルド広場を飛ぶフランス空軍は、空を遮るものがないので迫力満点。残り2周前にアスタナチームバス前の柵へ行き、日の丸を掲げて応援しました。ゴール後のシャンパンを飲んでチームバスエリアへ移動。UAEクリストフが勝ったので、フィリップ監督はとても喜んでISさんと抱き合ってました。私も次々に帰ってくる選手達にサインをもらいました。マイカの旗にサインもらえてよかった。午後9時過ぎいつものレストランに6人集合し、シャンパンで乾杯(I氏の健康に感謝)。なお、Mさんは、午前中水澤さんと自転車屋で借りたレンタサイクル(Velib’ではない)で市内散策したそう。翌日は10時ホテル出発で7月31日(火)成田午前8時着でした。
2018年7月ご参加者S様より