- 特集
ツェルマット(スイス)
小瀬 信広 Mr. N.KOSE
海外スキーリゾートの代名詞であるツェルマット。ツェルマットを訪れる方の多くは、この場所を訪れた理由にマッターホルン(4478m)を挙げます。この村は世界的に有名なマッターホルンに活かされているといっても過言ではありません。天空に向かって聳え立つマッターホルン。その美しい山容は自然の創ったひとつの芸術作品です。
「世界の車窓から」の世界が現実に!
ツェルマットツアーの初日は「世界の車窓から」に登場した有名な登山電車からスタートします。取り囲むヴァリサーアルプスを楽しむ贅沢な40分間。標高1620mの街から標高差1470m、ラックレールの心地よい音を聞きながらゆっくりとゴルナーグラート展望台(3089m)へと登っていきます。途中、右手にマッターホルンがその勇姿を現すと車両の至る所で歓声が沸き立ちます。世界で一番撮影されている山、皆様がマッターホルンの虜となる瞬間です。展望台でも撮影の続きを楽しんだ後は滑走の準備に入りましょう。このエリアは緩中斜面が中心で足慣らしに適したコースが広がります。ランチは谷底にあるフーリーのレストランに行きます。さあ、想像を絶するロング滑走のはじまりです。
マッターホルングレーシャーパラダイスを経由しイタリアスキー遠足へ(チェルビニア)
ヨーロッパスキーの醍醐味は、アルプスの絶景、山の標高差を活かした10km超のロングコース、特色ある郷土料理、そして氷河滑走です。その全てが揃っているのがツェルマットエリアです。天気の良い日を選んでイタリアへ国境越えスキー遠足にご案内します。ゲートウェイはマッターホルングレーシャーパラダイス(3820m)。最新大型ゴンドラ (3S)でハイシーズンでも1時間弱で山頂まで行けるようになりました。富士山より高い展望台、そこは当然、空気が薄く、非日常的な体験の連続となります。途中、国境線も見えませんし、パスポートチェックもありませんが、チェルビニアの街まで10kmの滑走。まずはマッターホルンに向かって直滑降です。
チェルビニア、ヴァルトルナンシュスキーエリア
一言で両エリアのスキー場を言い表すなら、太陽の光を燦々と浴びながらスキーバカンスを楽しむチェルビニア、次々と現れるバラエティに富んだロングコースを無心に滑るヴァルトルナンシュとでも言いましょうか。チェルビニアは、南斜面にコースがある為、太陽とイタリアンブルーの空が似合います。コース幅が広く緩中斜面が多いのでフェロースキーのお客様には大好評で大人気のエリアです。ヴァルトルナンシュは、コース幅は狭いのですが8km超のコースの中に、カーブ、ウェーブ、緩斜面、中斜面、急斜面、直滑降、トンネル、レストラン前の直線、林の中や建物の中など予測不可能なコース、景色が次々に現れる類を見ないコースです。個人的にはノンストップ滑走をおすすめします。
黄金比は1対1、スネガエリア
世界中の人々が知る三角形のマッターホルンは、このスネガエリアから見た形です。中心をヘルンリ稜線が分かち東壁と北壁が同じ割合で見られます。ツェルマットの街からは地下ケーブルカーでスネガ展望台、リフトとゴンドラの混載システム、そしてロープウェイを乗り継いで山頂のロートホルン展望台(3103m)まで登ります。マッターホルンの大きさ、その偉大さに感動を覚えずにはいられません。見える範囲に4,000m級の山々が28座もあると言われており、ぜひ他の名峰達と一緒に心ゆくまで堪能ください。山頂からは3つの方向にコースが分かれおり、中斜面、急斜面、ロングコース、隣のエリアのスカイラインコースなど、一番日の長いエリアであるのもあり、一日中滑走が楽しめます。
ユングフラウ三山を望むグリンデルワルト(スイス)
今井 脩平 Mr. S.IMAI
アイガー・メンヒ・ユングフラウの三山を眺めながらグリンデルワルトに滞在します。またグリンデルワルトはスキー以外にもヨーロッパで最も標高の高い鉄道駅であるユングフラウヨッホや都市部への日帰り観光も可能です。
クライネシャイデック・メンリッヒェン
ユングフラウエリアでのスキーで欠かせないのがこのエリア。グリンデルワルトを出発する登山鉄道はグルントを経由し、クライネシャイデックに到着します。ここからグリンデルワルトに向かって滑走していくも良し、反対側のウェンゲンへ滑り降りることも可能です。またウェンゲンからグリンデルワルト方面に戻る際には登山鉄道の他に街から延びるロープウェーに乗りメンリッヒェンへ。横幅もあり広く見渡せるため、初中級のスキーヤーでも十分楽しめるエリアです。Vバーン計画でメンリッヒェンエリアのゴンドラが新しくなる予定ですので、今後も目が離せません。
フィルスト
街からすぐにアクセスできるのがフィルストエリア。街から延びるゴンドラからフィルストへ。見渡しのよいエリアからはメンリッヒェンエリアでは見ることのできないシュレックホルンや角度を変えたヴェッターホルン、メッテンベルクもご覧いただけます。またスキーパスを持っていれば岩場に作られたクリフウォークや、スキー場の上空を横切るフィルストフライヤー、鳥になったかのようになれるフィルストグライダーなどの体験も可能です。
ウェンゲン
ユングフラウエリアの滑走で欠かせないのがここウェンゲンで滑ることができるラウバーホルン滑降コース。オーストリア・キッツビューエルのハーネンカムやサンアントンのカンダハーと並び、アルペンスキー界では世界三大クラシックレースと称される歴史のあるコースです。グリンデルワルトから到着するクライネシャイデックからコースはスタート。シルバーホルンやヴァイスホルンを横目に全長約4kmのコースを時速100km以上で滑り降ります。
シルトホルン
フェローのスキーツアーでは1日のシルトホルンスキー遠足が含まれています。専用車でシュテッヘルベルクまたはラウターブルンネンまで向かい、滑走スタート。途中のミューレンの街を立ち寄ったり、ビルクではフィルストにもあるようなスリルウォークも楽しめます。そして、なんと言っても忘れてはいけない最大の見所はシルトホルン山頂。ここはジェームズボンドシリーズ『女王陛下の007』でも使用され、当時の映像も楽しめるボンドワールドがあるのでジェームズボンド好きにはたまらないことでしょう。また山頂からの滑走はブラックコースで滑り応え満点。雪質も良いのでシーズン後半でも楽しめるコースです。
ユングフラウヨッホや都市部への日帰り観光もオススメ
『スキーは程々にして他のことも楽しみたい!』という方にもグリンデルワルト滞在はオススメです。滑走の拠点となるクライネシャイデックからさらに鉄道が延びていて、線路はアイガーの中を通り、メンヒとの間にあるユングフラウヨッホ鉄道駅に到着します。観光立国としても名高いスイスですが、この鉄道駅は1912年に開通し、以来多くの観光客に親しまれてきました。もちろんフェローでもツアー中に参加可能ですのでお気軽にお尋ねください。 また、グリンデルワルトから都市部へも近く、インターラーケンまでは電車で30分、ベルンまでは約2時間で到着します。スイスの首都でもあるベルンはその街並みが世界遺産にも指定されているため1日では物足りないかもしれません。休息日がてら熊公園やバラ公園での1日観光もいいかもしれません。
サンモリッツ(スイス)
神﨑 裕一 Mr. Y.KANZAKI
2度の冬季オリンピックと4度のアルペンスキー世界選手権を開催した由緒あるウインターリゾート。年間300日もの晴天率と乾燥した気候、ベースが1800mという標高もあり上質の雪が積もります。ベルニナ山群の絶景を眺めてのスキー、サンモリッツの街歩き、そして世界遺産ベルニナ鉄道での旅など様々な楽しみがあります。
サンモリッツエリア(コルヴィリア、コルヴァッチ)
サンモリッツの街からケーブルカーでアクセス可能なコルヴィリアエリア。冬季オリンピックや世界選手権でもメイン会場となった規模が大きなエリアです。滑りごたえのあるブラックコースや隣町チェレリーナまでの林間コースなど変化に富んだ斜面が楽しめます。山頂のピッツネイルからは凍結したサンモリッツ湖と街並み、ベルニナ山群のパノラマを楽しめます。
スキーバスでアクセスするフルチェラス&コルヴァッチエリアの山頂となるコルヴァッチ展望台からはベルニナ山群の主峰ピッツベルニナ(4049m)がより近くにご覧いただけます。また山頂付近は氷河エリアのため、雪質も最高。ブラックコースを滑ればサンモリッツの街まで滑りこむことも可能。横にも広いコースレイアウトで滑り切った達成感が味わえます。
ディアボレッツァ&ラガルプ
サンモリッツからスキーバスでアクセスするディアボレッツァ&ラガルプエリア。ベースで標高2000mとすでに森林限界を超えたエリアのため、天候が良い日を選んでご案内しています。ディアボレッツァはロープウェイ1本とチェアリフト1本、ラガルプはロープウェイ1本のみという非常にシンプルなエリアながら、標高差900mほどの標高差と高標高ならではの雪質を楽しめます。また、降雪後は両エリアともにコース脇のパウダーのチャンスがあるので、少し挑戦してみてはいかがでしょうか。
ディアボレッツァ展望台からはピッツベルニナ、ピッツパリュなどが間近に連なる絶景が楽しめます。コルヴァッチエリアとは反対側からベルニナ山群の眺める位置関係になります。
コンディションが良いときにはベルニナ山群の直下を流れるモルテラッチ氷河の上のコースがOPEN。非圧雪コースをモルテラッチ駅まで滑ることもできます。後半は平坦になるので多少こぐことになりますが、通常のコースからは見られない景色を味わえます。OPENしていたら是非滑ってみてください。
レンツァーハイデ&アローザ1日遠足
フェロースキーでは専用車にて約1時間半のレンツァーハイデ&アローザエリアへの1日遠足にご案内。道中はローマ時代からの人々が行き交ったユリア峠、壁にスグラフィットが施されたエンガディン地方らしい村々を通ります。レンツァーハイデとアローザはもともと2つのスキーエリアだった場所が谷越えのロープウェイで繋がり、1日では滑り切れない規模を誇ります。展望台からはベルナーオーバーラント方向の山々も望めます。
ホテルハウザー
冬のスキーシーズン、夏のハイキングシーズンと利用しているサンモリッツの街の中心に建つ3星ホテル。スキーバスの乗り場にもアフタースキーの散策にも便利な立地です。オーナーのハウザー氏をはじめ、スタッフ一同皆様を暖かくもてなしてくれます。ホテルには併設のチョコレートショップもあるので、是非覗いてみてください。
サンモリッツの街とベルニナ線の旅
ヨーロッパでも高級リゾートとして知られるサンモリッツ。高級ブランドショップや毛皮を纏った人たちからもその雰囲気が感じられます。一方でエンガディン地方の生活の様子を展示した博物館や、この地域の山岳風景を描いた画家セガンティーニの美術館などの見どころもあります。特にセガンティーニ美術館の三部作は必見です。
また世界遺産ベルニナ線の起点でもあるサンモリッツからは約2時間半の列車の旅でイタリアのティラノに到着。人気のループ橋をはじめ、標高差があるルート上では様々な風景が楽しめます。1日スキーを休んで世界遺産の鉄道の旅も一案です。ティラノでは駅を出て正面にあるホテルベルニナでのピザ、パスタがお勧めです。お土産にはこの地方のヴァルテリーナ産のワインをどうぞ。
フリムス・ラークス(スイス)
水澤史Mr. P.MIZUSAWA
氷河を纏った7ピークスとサルドナ断層が織りなす大パノラマ
氷河特急沿線に点在するスイス屈指の最新のフリムス、ラークス、ファレーラのビックスキーエリアを滑り倒そう!
スイス東部に位置するフリムス&ラークス
「フリムス、ラークス、ファレーラ」をじっくりと滑り倒し、氷河特急沿線の「ディセンティス」、「アローザ&レンツアハイデ」まで一度の旅で欲張りスキーイングができてしまうのです。東スイスのグランビュンデン州の州都クールから西へスイスが誇る景観列車、氷河特急がアンデルマットを経由してツェルマットまで走ります。その前半部分のクール~ディセンティス区間のレイテイッシュ鉄道沿線に壮大な滑走スケール、最新のリフト、ゴンドラ等の設備、スイス東部ならではの唯一の絶景シーンが体験できます。
滞在ベースとなるメインスキーエリアは、フォーダーライン溪谷に位置する「フリムス、ラークス、ファレーラ」です。まったく異なる3つのリゾート、村が共同体として一大スキーエリアを協力のもと形成しているのが素晴らしい。西側からロマンシュ語圏で約3500年前の巨大遺跡や古代ローマの教会が残る「ファレーラ」、中心となるスノーボーダーのメッカ、世界大会が開催される「ラークス」、そして東側に良き落ち着いた町と美しい森のある「フリムス」。ゴンドラ、リフト、シャトルバスで便利に各々が自由自在に移動できます。壮大なスキー滑走を可能にしてくれています。
あらゆるスキーヤーを満足させてくれる斜面構成の質とこの地ならではの景観
標高1,100mのベースから標高3,018mの山頂と標高差約2,000mの獲得標高が可能で、合計28基のリフト、ゴンドラの機動力が効率良く54ものピステへとアクセスしてくれます。フリムス、ラ-クスともにスキー場が積極的にゲレンデ整備に力を入れており、毎朝一般スキーヤーには快適なスキー滑走を存分に提供してくれます。また、降雪のあった日にはパウダーラン、オフピステエリアも氷河エリア、ゲレンデ施設内でも安全管理のもと積極的に開放してくれるのがスキー側の運営方針だそうです。
変化に富んだフリムス、ラークス、ファレーラを滑り倒しながら、ここでしかない7ピークスの爽快な景観とフォラブ氷河でのダイナミックなロング滑走、サルドナ断層の独特な石灰岩質の山肌は、この地でしか見ることはできません。
周辺のとっておきの景観は7peaksと言われる3千メートル級のチュンゲルホルナー、フォラブ氷河エリア、テクトニック・サルドナ断層の壮大な大パノラマシーンを一日の時間の移り変わりと共にその景観をじっくりと楽しんで下さい。さらに滑走中に南側にはベルニナ山群まで遠望することができるのです。
氷河特急が縫う溪谷とロマンシュ語圏の地を散策
眼下には風光明媚なスイス屈指のグランド・ラインジョージをはじめとする溪谷の数々、美しい森、ロマンシュ語の伝統と歴史がスルセルヴァ地方の風景へと移り変わります。スキーのあいまにスイスの画家カリジェの故郷、壁画が残る教会のあるトウルン、ヴェッラの村なども魅力です。
実は、かつてフリムス&ラークスは、アンデルマットと合わせてフェローでも1997年~2000年にかけて最初に訪れたのをきっかけに商品企画をした経緯があります。その当時は正直、フリムス、ラークスが辛うじて繋がっているという印象しかなく、視察滞在中の天候にも恵まれなかったせいか大きいスキーエリアではあるが、正直インパクトに欠けるという記憶でした。しかし、今年の3月にスイス政府観光局の招待で、アジア各国からの関係者が集うアジアスキー会議の会場として、再びこの地を訪れる機会に恵まれました。チューリッヒ空港から約140km、車で1時間45分という圧倒的な近さ、高速道路と整備された国道だけでアクセスできる利便性は高評価に値します。当時とは比較にならないスキーエリア規模の拡張、コースレイアウトの豊富なバリエーション、機動力の劇的な進化、そして極上な雪質に実に驚かされました!
氷河特急の走る路線に乗ってスキーに出かけよう
フリムス&ラークスに滞在しながら氷河特急に乗って西はライン・ジョージ溪谷に沿って、「ディセンティス」のパウダースキーエリアへ。東はこれまたワイドな二つのスキーエリアが連結したもう一つのスキーエリア「レンツアハイデ&アローザ」へも遠征圏内です。凍結した湖水に飛び込んで行く迫力がたまりません。さらに「ダボス」とへワイドなスイススキーに挑戦しましょう。奥深い魅力をぜひ体験してみて下さい。スキーのあいまにスイスの画家カリジェの故郷や壁画が残る教会のあるトゥルン、ヴェッラの村など散策してみるのも良いでしょう。
コルチナ・ダンペッツォ(イタリア)
原田 涼 Mr. R.HARADA
ユネスコ世界遺産ドロミテ山塊。氷河が削った岩塊が垂直に裂け、むき出しの岩山が天を衝きます。総延長約1200km、リフト・ゴンドラ約450基を誇る12のエリアを、刻々と表情を変える絶景を楽しみながら滑り渡りましょう。
滞在のコルチナは2021年アルペン世界選手権、さらに2026年の冬季オリンピックの舞台であり、伝統のコースはゲレンデ整備の技術も世界最高峰です。滑り派の方にもきっとご満足いただけます。
コルチナエリア周辺のスキー場
コルチナの街には2つのスキーエリアが隣接しており、公共の巡回バスで簡単にアクセスできます。ファローリアからはコルチナの街を一望するのが美しく、ファローリアからゲレンデの繋がるクリスタッロは映画「クリフハンガー」のロケ地としても有名です。
トファーナは1956年に猪谷千春さんが銀メダルを獲得したスラロームコースをはじめ、毎年アルペン女子W杯ダウンヒルの舞台となる2つの巨岩に挟まれた名物コースがあります。来たる2026年のオリンピックでも主戦場になることでしょう。
スキー後は街散策とショッピングもおすすめ。白い岩石ドロマイトで作られた鐘楼を中心に、昔からの雰囲気を残す街並みが広がります。マウンテンスポーツのメッカらしく登山・スキー・サイクル用品が揃うのはもちろん、ブランドショップも豊富です。オープンカフェでのんびりコーヒーはいかがでしょうか。
ラガツォーイからアルタバディアまで
コルチナダンペッツォから専用車で約30分、ファルツァレゴ峠(2236m)に到着です。ここからロープウェイを利用すると2752mの断崖に建つラガツォーイ展望台に登ります。ドロミテの最高峰マルモラーダ(3443m)、ドロミテの中心セラ山群、名峰チベッタなど360度のパノラマが広がります。そこからは人工物のない1本道の超ロングコースを滑走。途中の山小屋でのアルパカのお出迎えや、氷瀑に取り付くアイスクライマーなど見どころ満載です。
下りきると、そこに待っているのは馬ぞり(ホースタクシー)。何十人ものスキーヤーを大縄で一斉に引っ張って、次の街に連れて行ってくれます。海外でもあまり見ないホースタクシー、ぜひ一度体験してみてください!
この日の締めはアルタバディア。ワールドカップ男子大回転に使用される世界屈指の難コース「グランリサ」が待ち受けます。ひどく折れ曲がり、強烈にうねる急斜面は世界最高の選手たちですら苦戦するのがうなずけます。もちろん迂回も可能なのでご安心ください。
ドロミテのハイライト、セラロンダ
世界遺産ドロミテ山群の中心にあるセラ山。リフトやゴンドラを乗り継ぎ、次々と目前に現れる新しいコースを30kmに渡り滑走しぐるっと一周するの「セラロンダ」です。出発地点コルバラからアラッバ、ポルタベスコボというゴンドラ駅からはドロミテの最高峰にして女王とも呼ばれるマルモラーダも目の前に現れます。3つの頂上が凛々しいサッソルンゴも通り過ぎ、遠くにはスタート地点コルバラの象徴である名峰サッソンガーが1周の終わりを出迎えてくれます。滑走中は文字通り360度のパノラマで、刻々と見える山々が移り変わり飽きることがありません。
ヴァルディファッサ(イタリア)
今井脩平 Mr. S.IMAI
ドロミテ東部の次は西ドロミテを制覇!
ヴィーゴディファッサ
ベニス空港から専用車で約3時間30分、滞在地のヴィーゴ・ディ・ファッサはこぢんまりとした静かな街。ただ、スーパーやスポーツショップなども揃っているので、1週間の滞在で困ることはありません。初日のスキー場までも徒歩でアクセス可能。ペラ〜ポッツァまでを滑走した頃にはランチタイム。初日に滑るので足慣らしではありますが、セラロンダにアクセスできるアルバまでのロングランも楽しみください。そしてこのエリアも雄大なドロミテの山々が広がるため、ファッサエリアで有名なカテナッチョ山群を初日から見られれば言うことありません!
サンペレグリノ
峠山頂付近に広がるスキー場で、子供から大人までの初〜上級スキーヤーにお楽しみいただけるスキー場。朝はウオモ山が正面に見える南斜面のエリアで滑走開始。縦走するようなルートで徐々に東側へ。オススメは51〜56番に抜けるロングコースと52番のブラックコース!滑走後はコルマルゲリータへ。このロープウェーを上がった正面にはサンマルティーノ山塊が広がり、東側にはコルチナ周辺の山々も見渡せる絶景ポイント。ここでの写真撮影は外せません。実はここも広大なエリアが広がり、最奥のファルカデまで滑るも良し、降雪があった後には木が生えていないオフピステエリアでの滑走も魅力です。
カレッツァ・ラテマール
コスタルンガ峠付近で南北に広がるスキー場。ここの魅力は初日に見えるカテナッチョ山塊の南西斜面の麓にあるスキー場であり、ファッサエリアのもう一つの名峰であるラテマール山塊に南側を挟まれた絶好のスキー場ということ。北上ルートを辿るラウリンツアーと南下ルートを辿るラテマールツアーを滑走すれば1日たっぷり楽しめます。
ラテマールスキー場もカレッツァスキー場同様、ラテマール山塊の南西斜面に広がるスキー場で、標高差やロングランを楽しむにはうってつけのスキー場です。シーフードパスタが美味しいレストランで心も身体もお腹いっぱいになること間違いありません。
逆セラロンダ&サンマルティーノ
ファッサツアーではセラロンダは反時計回りにご案内。時計回りと違って全体的な滑走距離が長めで1本ずつの距離も長く楽しめます。朝の集合写真はサッソルンゴを間近に1枚!コルバラ周辺の景色に懐かしさを感じる方もいるかもしれませんね!
その他にご案内するサンマルティーノはスキーヤーが少なく、滑走には最適。朝イチのオススメはスタート場所のフラタッツァゴンドラ沿いにあるコースで程よく締まったスロープは足慣らしに丁度良い斜度。初級コースにも合流できるので自分のペースで足慣らしを済ませましょう。サンマルティーノエリアまで行ってランチ、そして戻りながら景色を楽しめばあっという間に1日が終わってしまいます。
アオスタ(イタリア)
今井脩平 Mr. S.IMAI
スイス・フランスとの国境沿いで四大名峰を望むイタリアのアオスタを紹介します。
クールマイユール
滞在地のクールマイユールはミラノから約2時間30分で到着とアクセスも便利。フランスのシャモニーへはモンブラントンネルで通じています。スキー後にはショッピングで街を散策したり、汗をかいたらイタリアならではのジェラートやバーで一杯するのも楽しみの一つ。フェローで利用するホテルにはスパ施設も充実していてプールやジャクジー、サウナでスキー後の疲れを癒すのもオススメです。
スキー場はホテルから徒歩3分とアクセスも良く、コンパクトながらも幅広い斜面が広がっています。また360°回転しながら上がっていくエルブロンネル展望台へもこのスキー場からアクセスします。
ラ・トゥイール&ラ・ロジエール
クールマイユールから約20分、スタート地点のラ・トゥイールの街に到着します。最初のゴンドラを降りると開放感の広がるスキー場が広がります。北西方向にはモンブラン山群、南東方向にはロイトール氷河が姿を現す絶景のスキー場でもあります。さらにChaz Duraリフトを上がると、運が良ければリフト降り場からはマッターホルンの先端まで見渡すことが可能です。フランス側のラ・ロジエールへはさらにその先へと進みますこの辺りが小ベルナール峠でフランスとの国境です。緩やかな斜面が続いた後にあるリフトで稜線を越え奥へ上がると一帯がラ・ロジエールスキー場。森林限界より上にある部分がほとんどで、この南斜面には太陽が燦々と降り注ぐ気持ちの良いコースが広がっています。
ピラ&チェルビニア
ミラノからも約2時間で到着できるピラのスキー場。ゴンドラは州都アオスタの街のすぐ横から延びています。高速道路の上に建設された珍しいゴンドラに乗った先にはボウル状のスキー場が広がっています。朝の足慣らしはChamoleの2番コースがオススメ。Couis1リフトを上がればコーニュの街とグランパラディソや遠方にはモンテローザも見え、四大名峰を制覇です。 そして、フェローのアオスタツアーではチェルビニア滑走も含まれているので、ツェルマットから訪れただけでは足りない!というお客様はアオスタツアーにもぜひ参加してみてくだい。ヴァルトルナンシュまで専用車で一気に行くため、1日たっぷり滑走可能。やはりマッターホルン直下の滑走は格別です!
エルブロンネル&アオスタの街
最終日のフリー滑走でオススメしているのがエルブロンネル展望台。クールマイユールの街から伸びるロープウェイは360°回転しながら上昇するため、「ロープウェイ内での立ち位置を間違えてしまった!」という心配はありません。最上階の展望台からはモンブランやダンテギガンテ、グランドジョラスが目の前に広がります。そしてクールマイユールが属するのがヴァッレ・アオスタ州。州都アオスタの街はスイス、フランスへの峠道に通じる街があることで有名。ローマ帝国初代皇帝のアウグストゥスも重要拠点として城塞を構え、今でも旧市街は観光地にもなっています。1日スキーを休んでアオスタの街へ繰り出してみるのもいいでしょう。
マドンナ・ディ・カンピリオ(イタリア)
森下 雅史 Mr. M.MORISHITA
イタリア屈指の名門リゾート・ブレンタドロミテの真珠
縦横無尽なゲレンデ移動、世界遺産の絶景、美食のイタリア料理が最大の魅力
北にオーストリア、北西にスイスと隣接するイタリア特別自治州トレンティーノ=アルト・アディジェのブレンタドロミテは東アルプス山脈の一部に点在するユネスコの世界遺産ドロミテの山塊に属します。19世紀後半には貴族の特権的な場所になり、オーストリア皇后のエリザベート、皇帝のフランツ・ヨーゼフ1世もここで休暇を過ごしている名門リゾートです。ホテルより徒歩約3分でゴンドラ乗り場に到着、ここからゴンドラとリフトを利用して全エリアへ自由自在に快適移動、ゲレンデから見渡すブレンタドロミテ山塊と美食を満喫できます。
マドンナ・ディ・カンピリオ
滞在ホテルから一番早くアクセスできるチンクエラーギではFISワールドカップナイトスラロームで有名なトレトレコースに挑戦、更に横移動するとコース幅が広く上から下まで初級、中級斜面が続くプラダラーゴで足慣らし、目前にはブレンタドロミテ山塊の絶景が楽しめます。そして対面エリアには南チロルのエッツタールアルプスの眺望と中腹まで続く幅広い中級斜面のゲレンデと人気レストランで美食ランチが楽しめるグロステ。山頂から麓まで林間の急斜面が続く上級コースに挑戦できるのはスピナーレ。
マリレバ&フォルガリダ
マドンナ・ディ・カンピリオの北に位置するエリアはチンクエラーギからプラダラーゴを滑走してリフトで移動します。ここはヴァル・ディ・ソレ(太陽の谷)の上に南北に広がる手前のマリレバではモンテ・ヴィーゴ山頂2,179mよりマリレバ1,400mまで続く中級斜面の長距離滑走と山頂付近のレストランで食べるピッツァが一押しです。更に初級、中級斜面を北に向かって滑走するとマルゲット・オートより太陽の谷に点在する街を見下ろすことができます。最後はフォルガリダ1,400mまで滑走してマドンナ・ディ・カンピリオへ戻ります。
ピンゾーロ
レンデナ谷に点在する標高770mのピンゾーロはチンクエラーギ中腹から移動専用ゴンドラで南下するとブレンタドロミテ山塊に最も間近に迫るゲレンデが広がります。上部は森林限界を超えて開けたコース、下部は林間コースが整備され、滑る標高で変化に富んだ滑走とブレンタドロミテを代表するチーマトッサ3,175m、チーマブレンタ3,150mの絶景をゲレンデから眺望できます。ゲレンデのサーブレストランで美味しい本格料理をお楽しみください。
パッソトナーレ遠足
マドンナ・ディ・カンピリオより専用車でヴァル・ディ・ソレ(太陽の谷)を通り約1時間でトナーレ峠に広がるアダメッロ国立公園とプレサネラ山塊に囲まれたスキー場です。峠を挟んだ南斜面はコース幅が広く上部よりプレサネラ山塊のパノラマ、北斜面は標高3,000m山頂から標高差1,200mの大滑降をお楽しみください。
アルタヴァルテリーナ(イタリア)
原田 涼 Mr. R.HARADA
イタリア・ロンバルディア州の奥座敷ヴァルテリーナ谷の拠点、W杯の開催地ボルミオに滞在し、ボルミオ、サンタカタリーナ、オーガ・イゾラッチャ、そしてリビーニョの4つのエリアを堪能します。広く気持ちの良いロングバーンがどこまでも続く、滑り派の方にはたまらないエリアです。古代ローマ時代から続くボルミオの街は温泉の保養地としても有名。アフタースキーはテルメで疲れを癒しましょう。
W杯の舞台、標高差1800mを誇るボルミオ
メインのスキー場は街から直結のスキー場「ボルミオ」。アルペンワールドカップ男子滑降の舞台になっており、美しいグルーミングと1800mの標高差を誇ります。全体的に斜度のあるコースレイアウトなので、特にエキスパートやレーサーにおすすめ。上部エリアのボルミオ3000からは広大な非圧接エリアが広がり、降雪があった日にはオフピステ天国となります。
気持ちの良い大斜面と免税の街、リビーニョ
オーガ・イゾラッチャ滞在地ボルミオから2つの峠を越えて約1時間、リビーニョに到着です。朝もやに沈むの街を挟んで両サイドに、幅広くグルーミングの美しいゲレンデが広がります。滑走後は免税店でのお買い物へ。スキー用具からお土産物、地元の食材やワインまで揃います。
通好みのオーガ・イゾラッチャ
ボルミオの街から約15分、麓のオーガまたはイゾラッチャからアクセスできます。下部の林間コースも楽しいですが上部はオープンバーンとなりオフピステエリアが広がります。遠くにはチーマ・ピアッツィやサンコロンバーノ、谷向いにはボルミオを見ることができます。Tバーなども活用する、ローカルで通好みなゲレンデです。
郷土料理とワイン
山岳地方ならではの食文化が残るこの地方。長い串に肉を巻き付けて焼く「バストーネ」、牛の干し肉「ブレザオラ」、そば粉パスタにチーズやポテトを絡めた「ピッツォケリ」などの郷土料理を地元のワインと一緒にご堪能ください。
オルトレス・南チロル(イタリア)
水澤史Mr. P.MIZUSAWA
待望の南チロルのスキー休日
アルタ・ヴァルヴェノスタ・スーパーアレナースキーがスタートしました!
至高の名峰オルトレス、グラン・ゼブル、チェヴァダーレに迫るアルタヴァルヴェノスキーリアを滑り倒す企画です。南チロル、かつてはオーストリア領、ボルツァーノ、メラーノからはイタリア側、オーバーインタール、レイジア峠からはオーストリア、ミシュタイアヴァレーからスイス。合計15のスキーエリア、総延長約400kmのスキーコース&ゲレンデ、ピステ、オフピステ、ツアースキー全ての宝庫です!
サンヴァレンティーノ~ベルピアーノ~ナウダース
初日はマルスの街から、マルガ・サンヴァレンテイーノ(ハイダアルム)からレイジア峠まで縦走、レイジア湖を眼下にロングコースのオンパレード!凍結したレイジア湖に聳えるクーロンの鐘楼、夏はアルプスの交響曲の映像で使われている風景です。午後は連絡バスでレイジア峠を越えてオーストリアへ。チロルの南側に位置するナウダースは、変化に富んだ斜面構成が魅力です。
この周辺では雄大なチロル州のスキートいえばオーバーインタールに位置するフィス~ザアハウスのスキーサーカスが有名ですが、ナウダースは滑り応えがあり面白いスキーエリア!初日からイタリア、オーストリアと国境を越えた縦走スキーを楽しんできました。復路はスキー滑走しながら戻ることも可能。たっぷりと滑り倒した場合は専用車でホテルへ戻るのが良いでしょう。
なんといってもイタリア側の絶景はオルトレス(3905m)、グラン・ゼブラウ(3859m)、モンテ・チェベダーレ(3769m)のイタリア北部のハイピークが織りなす絶景は言葉では言い尽くすことはできません。夕景のレイジア湖の美しさを体験して頂けます。
ソルダ(ソルデン) スキーエリア
今日は最もアルタヴァルベノスタエリアで標高の高いソルダ(ソルデン)スキーエリアを滑走。アルタヴァルヴェノスタの最奥地から、冬は閉鎖されているステルヴィオ峠方面を目指します。途中のゴマゴイ村から分岐を左へ。ちなみに右はイタリアスキーのレジェンド「グスタボ・トエニ」の出身地トラフォイスキーエリアへ。左に行くと標高1900mのソルダ 村とそのロープウエイ乗場へ。ソルダスキーエリアは氷河エリアなので、標高も最高地点が3250mと高く抜群の雪質とロングコースが魅力です。
最大のソルダにしかない魅力は、北イタリア屈指の4000m級の名峰オルトレス(3905m)、グラン・ゼブル(3769m)そして、チェヴェダーレ(3769m)を最も近くで眺めながら絶景スキーが楽しめることなのです。この4大名峰の南側はロンバルディア州のボルミオ、サンタカタリーナへと続く冬は閉鎖された風向明媚なステルヴィオ峠に想いを馳せることでしょう。東側は山岳スキーでチーマソルダ(ソルダ峠3350m)と氷河を頂くグラン・ゼブルの景観に惹き込まれてしまうのです。
もしロンバルディア州と南チロルのアルト・アジジェ州を山岳最高地点でツアースキーで越えたり、チェヴェダーレ氷河を滑走したり、カサッティ小屋に滞在すれば夢ではありません!極上の雪質、標高差1,350mのダイナミックなゲレンデ&オフピステ滑走は、アルタヴァルヴェノスタのまさに主役のスキーエリアです。午前中は抜群の雪質を誇る3,250mのチーマ・ベルトウーヴォエリアで、オルトレス山系に迫りながら、マドンナカンピリオのブレンタ・ドロミテ方面、オーストリアのチロル、スイスの山々の遠望を堪能。午後はオルトレス直下のダイナミックな北斜面の急斜面に挑戦です。ソルダは山岳スキーのメッカでもあり、超本格的な雪質の良い北斜面にオフピステが構成されています。近い将来はグラン・ゼブル方面に新たなゴンドラ計画もあり、これから益々注目のエリアとなるに違いありません。
ワトレス、ミシュタイアスキーエリア
今日は、滞在のマルスから最も近いワトレススキーエリアへ午前中滑走してきました。
雪質、景観とも抜群に素晴らしいです。アルタヴェノスタ渓谷の圏谷に飛び込むようなスキー滑走はヴァレヴェノスタ周辺でも唯一です!広大な一枚バーンでのロング滑走を4本、とオフピステ滑走も各スキーエリアで一本づつ体験してきました。ヴェノスタ渓谷の雄大で独創的な地形を垣間見ることができました。3日目なので少しクールダウンしながらの滑走日ですが、この2日間とまた違った絶景シーンをたっぷりと満喫して頂けたと思います。
午後は、国境を越えてスイスへ。ミシュタイアヴァレーにひっそりと広がる雄大なスイス側のミシュタイアスキー場はとても空いていました。雪質も抜群、大自然の地形を活かしたオフピステの宝庫です。黄色いスイスのポストバスがウンターエンガデイン、オーフェン峠からイタリア側のマルスまで行き交う風景は、スイスに入ったのだという実感が湧いてきます。
アフタースキーは世界文化遺産のヨハネ・ベネディクト・ミシュタイア修道院を見学。ローマ、ゴシック、中世、近代とスイスは勿論、ヨーロッパ史の軌跡を辿る良い時間となりました。カール大帝よって造られた教会から宗教的、軍事的な両目的で時代に翻弄されながら、今日も修道女が祈りを捧げている修道院、フレスコ画が一面に描かれた教会そしてその軌跡を博物館として展示しています。
ヴァレ・シュナーレススキーエリア
オルトレス・ヴァレヴェノスタの最終日はいろいろと行くエリアがあります。かつてエッツィが発見されたチロルのエッツタールのオーストリア国境を成す「ヴァレ・シュナーレス」で滑走してきました。シーズンはじめのレーシングキャンプのメッカでも有名ですが、シーズン本番のシュナツタールは別格です。標高3200mの氷河エリアは大斜面が広がり、快適なロングターンが至る所で滑走できました!雪質抜群、景観も素晴らしく、なんといってもオーストリアがすぐ北へ山岳国境線を隔てて、エッツターラアルペンの氷河上からフェントへ約2時間の滑走で行くことができます。勿論、晴天、無風ならの条件ですが。
アフタースキーはラインホルト・メスナー経営のワイナリーやイタリアのウィスキー醸造所へ。標高の高いアルタヴェノスタの山麓には、太陽を燦々と浴びて育ったぶどう畑が広がります。登山家、冒険家のメスナーもこの南チロル出身です。メスナー山岳博物館や彼の経営するワイナリーもアルトアジジェ州、南チロルに点在しています。今回は、標高の高い「カステルフーヴァル」という銘柄でミューラータウガウ(白)、リースニング(白)とメルロー(赤)、ピノノワール(赤)を試飲しました。
スキーツアーの無事終了を祝福してヴェノスタ渓谷産のワインで乾杯!また、滞在地に近いマルス・ブルジスにはイタリアでは珍しいプニ・ウィスキー醸造所もあり珍しいイタリアンウィスキーの製造工程の見学と試飲が楽しめます。トラフォイスキー場への帰りなどに是非立ち寄られてもよいでしょう。
オストレス(オルトラー)スキーアレーナは海外スキーを幾度となく楽しまれたスキーヤー、イタリア、オーストリアで今までスキーされてきた方でいつも気になる高山を目にしたことでしょう。おそらくそれこそオルトレス至高の名峰です。
その隣に猛々しく聳え立つグラン・ゼブル、チェヴェダーレと屈指の名峰を眺めながらの雄大でダイナミックなスキーはこの地ならではの唯一なものです。イタリアが誇るレジェンドスキーヤー、グスタボ・トエニ氏がスキーと共に過して今も共に生きている地。1972年の札幌オリンピックで大回転(金メダル)、回転(銀メダル)、ダウンヒル(13位)、アルベルト・トンバのコーチもしていた英雄グスタボ・トエニが生まれ育ったトラフォイ村、そして夏のステルヴィオ峠の氷河スキーエリア、夏も冬も行き交う多くのスキーヤー、ハイカー、サイクリストを魅了する南チロルのヴェノスタ渓谷の魅力は言葉では言い尽くせません。実際に訪れて風景を楽しんで滑走してみて下さい。
イシュグル(オーストリア)
園原 遊 Mr. Y.SONOHARA
数々の名門スキーリゾートが点在するオーストリアですが、今最も注目度が高いエリアがイシュグル&ザムナウン。パツナウンタールに位置し、オーストリアでも屈指の豪雪地帯としても知られています。スイスザムナウンへの国境越えスキーも可能で変化に富んだコースレイアウトは勿論のこと、特に最新の機動力に驚くことでしょう。広大なオフピステも広がり滑り派の方へお薦めのエリアです。
イシュグル
特に機動力に優れたエリアで、スタート地点となるイダルプからは8本ものリフトが各エリアへと掛かっています。多くのリフトが8人乗りでヒーター付きと最新設備の充実さはヨーロッパ屈指です。イダルプ(2320m) を拠点に中上級斜面が多く点在しどのエリアも圧雪斜面からサイドカントリーにはアクセスしやすいため、降雪があれば手軽にパウダーも楽しめる点も魅力です。エリア中部は1枚バーンやロングバーンが多く、エリア右端のヴァル・グロンダのロープウェイで上部に上がると3,000mを超えるシルブレッタ山群の白い峰々の絶景が迎えてくれます。フィンバの谷へ滑り降りる広大なオフピステは是非ともチャレンジしてみてください。
ザムナウン
スイス唯一の免税の街としても知られ、イシュグルとはヴァルディ峠を介して繋がっています。 昔は、このヴァルディ峠を介して両国間で交易が営なまれていました。ザムナウンへと滑り込む免税コース”Duty Free Run”はロングコースで滑り応え十分です。街では免税品のお買い物は勿論、エンガディン地方はイタリアとも隣接しているため美味しいイタリアンもご堪能ください。ザムナウンはイシュグルと比較すると開放的で緩やかな中級斜面が多く広がっています。レベルに合わせてコースの選択肢が豊富なためどのレベルのスキーヤーも楽しめ、雪質もシーズンを通して好評です。異なる2本の“Duty Free Run”はどちらも爽快なロング滑走が可能でお薦めです!
ゼアファウス
イシュグルから専用車にて約1時間で到着しフィス・ラディス・ゼアファウスの3つのエリアから成り立つスキーエリアです。イシュグル&ザムナウンにも引けをとらない広大なエリアで、ツアーではゼアファウスを中心にご案内します。太陽が降り注ぐ開放的なエリアを絶景と共に爽快な滑走が楽しめます。最奥の最高地点からはチロル州最高峰のヴィルドシュピッツ(3,772m)、スイス側には3,000m級のシルブレッタ山群、イタリア側には北イタリア最高峰のオルトレス(3,905m)まで360度の大パノラマが一望できます。景色も滑走も最奥エリアがオフピステも広大でお薦めです!1日では到底滑りきれない規模のスキーエリアです。
イシュグルの街
「Ischgl, Relax if you can...」という強烈なキャッチフレーズが意味するのは、スキー以外にもリラックスする暇がないほどアクティビティをはじめ楽しめる要素が多いということ。ツアーイシュグルの街は、多くのバー、レストラン、スポーツショップがメイン通りに沿って軒を連ねます。毎日夕方には、多くのスキーヤーがホテルに戻る前にバーでビールやワインで乾杯がイシュグルスタイル。これぞアプレスキーという日本では味わえない雰囲気、文化も魅力です。お薦めのバーはシルブレッタ―バーン近くの「Kuhstall」。盛り上がること間違いなし!各週で国家インストラクター達がフォーメーションを組んで魅力するナイトショーは演出も合わせて圧巻のイベントです。
シュラドミング(オーストリア)
今井脩平 Mr. S.IMAI
今回は2019年1月25日~催行された佐々木明さんと行くオーストリア・シュラドミングワールドカップ観戦ツアーをレポート致します。ワールドカップの中でも歴史のあるレースで、アルペンスキー元日本代表で4度のオリンピック出場を誇る佐々木明さん同行のもと行われました。
シュラドミングワールドカップ観戦ツアー
初日を含むワールドカップ本番以外はシュラドミングエリア周辺を滑走、本コースは本番に向け、着々と準備が進められていました。お昼はオーストリア料理が楽しめるレストランへ。チロラーグリュステルと呼ばれるポテトとベーコンのグリルやクヌーデルスープを美味しくいただきます。ランチ中にも明さんからワールドカップにまつわる話や、選手時代に拠点を置いていたインスブルックのことなど、オーストリアでの生活事情に至るまで様々な話を聞くことができました。オーバータウエルンスキー場はシュラドミングからやや離れていますが、1日で周りきるには物足りないくらいの広さで、谷向かいのスキー場を縦走していくように楽しめます。ツアー時は前日に降雪もあり、パウダーも楽しめました。明さんの滑りも間近に見られるのでシャッターチャンスは逃さないように!
2日目はライターアルムへ。日本人選手を含む各国の選手が本番に向けて練習しているとのことで急遽予定を変更しました。スキー場へ到着すると各レーンにポールがセットされ各国のW杯選手も練習を行っていました。明さん曰く、本番に向けての調整なのであまり難しいポールセットはせず、スキーの走りや自分の体調を確かめやすいようにセットされているとのことでした。それでもスピードや技術は目を見張るものがあり、そんな選手たちを目の前で見られるのは非常に貴重な経験でした。選手達もリラックスモードなので、タイミングが合えば?気さくに写真撮影に応じてくれるかもしれません。
3日目はいよいよ本番。 明さんとの滑走は午前中までと早めに滑走を切り上げ、防寒対策をしていざレース会場へ。ナイトレースなのでホテルの夕食を夕食ボックスに切り替えてもらいウィンナーシュニッツェルのサンドウィッチを持参。実はとてもボリューム満点でした。笑 早めに行って選手達のインスペクションを観察。ただでさえ普通に滑るのが困難な上級斜面には、前日から圧雪した後斜面に穴を開けて水を注入、スケートリンクかと思うほどカリカリに凍っています。大会は夜の開催なのでその頃には表面が水で光っているほどでした。 その上を明さんは何とファットスキーでインスペクション!笑エンターテイメントも抜群でした。さて、いよいよ本番。自国の選手がグリーンランプを点灯(=各滑走でトップ)させたり、2本目進出圏内に入ることがわかると会場のボルテージは最高潮になり氷上のF1とはまさにこのことかと思い知らされる一夜となりました!
アールベルク・サンアントン(オーストリア)
小瀬 信広 Mr. N.KOSE
オーストリアを代表するスキーリゾート
ヨーロッパアルプスの東部に位置するオーストリア・チロルの山岳地帯。その特徴は中央アルプスのスイスやフランスとは違い、氷河をいただく標高2,000〜3,000m級の山々が調和の取れた地形で続くことです。オーストリアを代表とするスキーリゾートの多くがこのチロル地方を中心に点在しており、そのスキースタイルは、この山岳の地形を利用した滑り方、渓谷をまたいで山と谷を縦走します。その代表的なエリアがアルペンスキー発祥の地、サンアントンスキーエリアです。スチューベンと近代スキーの父「ハンネスシュナイダー」のアールベルクスキー技術(バインシュピール)を実感できる場所として、いつも数多くのスキーヤーで賑わっています。
歴史あるサンアントンスキーエリア
1920年代にハンネスシュナイダーが脚部だけでの運動によるバインシュピール技術を開発し、そして、クルッケンハウザー教授の時代からフランツホピヒラー教授へとオーストリアスキーメソッドがシュビンゲンとして確立されました。日本からは戦後最初に杉山進氏をはじめ、黒岩氏、岸氏など歴代の日本スキー界のパイオニアの人々がこの地でオーストリアのスキー技術を学んで日本へ伝来してきました。その後、ベルントグレーバー、リッチーベルガーなどオーストリアのトップデモンストレーターをこの地から輩出した、まさにスキーの聖地です。全てのスキー、特に基礎スキーヤーの方にはぜひ、行っていただきたいです。
サンアントン、サンクリフトフ、スチューベンエリア
サンアントンエリアのレンドルやガンペンで足慣らし、ガルチックでは三大クラシックレースの中でも最古の歴史を誇るカンダハーコース、スキー場すぐ横にあるスキー博物館、アールベルク最高峰のヴァルーガ展望台(2,811m)など楽しんでいただけます。山頂からは北にドイツのガルミッシュ、西にファーアールベルク、東にイシュグル、エッツタール、南にドロミテの素晴らしい遠景が広がります。もっと奥まで滑り込めば、かつてのオーストリア国立スキー学校(ブンデスシュポルトハイム)、現在のオーストリアスキーアカデミーのあるサンクリストフ、世界最古のスキークラブを創設した伝説のスキーヤー・ハンネス・シュナイダーの生まれ故郷、スチューベンエリアまでヴァラエティに富んだコースを満喫できます。最近では本格的BCスキーレッスンも盛んになっています。
ツールス、レッヒエリア
フリクセンバーンが開通し、ツールス、レッヒエリアへもリフト、ゴンドラで楽々アクセスできるようになりました。猛々しい山岳風景、ベース標高が高く雪質の良さが魅力のツールス、タクシー利用で訪れるレッヒは貴族ゆかりの地として名高く、毎年ロイヤルファミリーが訪れるという高級リゾートエリアです。革張り、ヒーター付きのチェアリフトや高級感溢れる町並みや完全オーダーメイドのスキーブーツメーカー、シュトローツがあったりと非日常的な雰囲気がたまりません。さらにこの奥には、オーバーレッヒ、シュルッケン、ヴァルスと果てしなくスキーコースが続いています。滑り派の方には全エリアを滑走制覇するホワイトリングコースにチャレンジするのも良しです。
チローラー・シーファーレン(オーストリア)
神崎 裕一 Mr. Y.KANZAKI
シーズン初めのトレーニングや氷河スキーで知られるスチューバイタール。この谷のノイシュティフトを拠点に地元の山岳ガイドとともにバックカントリーを楽しむのがフェローオリジナルツアー「チロラーシーファーレン」です。最長2時間程度の登りを含むツアー内容ですが、十分にその労力に見合うだけの素晴らしいスキーが楽しめるのです。ツアー前半は足慣らしやビーコン、シール等の装備チェックを行い、ツアースキーに備えます。
ツアースキーその1 アンベルガー小屋を目指して氷河滑走
スチューバイ氷河スキーエリアのゴンドラ、リフトを乗り継ぎ標高約3000mの地点へ。ここからシールを付けてのいよいよツアースキースタート。隣のエッツタール(エッツ谷)に位置するグリースの村を目指します。天候、雪のコンディションにもよりますが、シール登行とツボ足での登りを交えて1時間半ほどで360度のパノラマが楽しめるヒンターダウンコプフ(3225m)に登頂です。眼下にはスチューバイ氷河のスキー場を見下ろし、周囲に目を移すとチロル州最高峰のヴィルトシュピッツェ(3774m)をはじめとした氷河をかぶった山が連なります。そして遥か下方にはこれから目指すアンベルガー小屋まで見えます。ここで写真撮影や休憩の後、いよいよお楽しみのスキーです!風でクラストしたエリアを慎重に抜けると、誰もいないまっさらな斜面が広がっています。山岳ガイドの先導で安全で雪質の良いラインを雪煙上げながらパウダースキー!雄大な青と白の世界の中、喜びの声と笑顔が広がります。
ツアースキーその2 エッツタール・ゼルデンへ
もう1日のツアースキーは再びスチューバイ氷河スキーエリアをスタート地点として、隣のエッツタール・ゼルデンを目指します。雪の状況にもよりますが、今回はリフトを乗り継ぎトップオブチロル(3150m)まで登り、ここからハーネス、ビーコンを装着して氷河エリアへ。今日も貸切氷河スキーです!数日晴天が続き気温が高くなったこともあり、少しクラストした部分もありましたが、上部は快適なスキーを楽しみました。標高が下がるに連れて徐々にクラスト、そしてゆるんだ雪に変わりましたが、色んな雪質を滑るのもバックカントリーの醍醐味です。最後はなだらかな林間コースを滑りゼルデンの町まで滑り込みます。様々な雪、斜面を攻略して辿り着く隣の谷、達成感はひとしおです。
装備、用具について
ウェアは中綿入りの通常のスキーウェアよりも、山用のウェアとインナーを重ね着してください。歩行時とスキー時、また標高、天候によって気温が変化しますので、状況に合わせて調整しやすい服装であることが重要です。板に関しては、パウダー、クラスト、ざらめ雪など様々な雪質と登りを考えて、ある程度幅の広い板で軽めのものをお勧めします。そしてシールを付けての登行があるので、踵が上がるビンディングは必須です。登りの際の軽さ重視の方はTLTビンディングがお勧めですが、使いやすいものが1番です。もちろんツアースキー用ビンディングが付いた板やシール、ビーコン、ハーネスなどを現地でレンタルすることも可能です。当ツアーは短い歩行時間で雄大なバックカントリーを楽しめるツアー内容ですので、バックカントリーを始めた方、登りに自信がない方もお気軽にお問合せください。
トロワヴァレー・ヴァルトランス(フランス)
神崎 裕一 Mr. Y.KANZAKI
ヴァルトランスからメリベル、クーシュベルへと続く広大なトロワヴァレー。コース総延長600kmを誇る世界最大規模のエリアをリフト、ゴンドラを駆使してご案内します。スキーヤーに優しいスキーイン、スキーアウトのホテル、モンブラン山群をはじめとしたアルプスの絶景もヴァルトランススキーの大きな魅力です。
ヴァルトランス
当社ツアーでは標高2300mに位置するヴァルトランスに宿泊して、広大なトロワヴァレーをご案内します。この標高に位置しているので安定した積雪でスキーを楽しめます。ツアーで利用するホテルもゲレンデ直結のスキーイン・スキーアウトと、ホテルを出たらすぐにスキースタート!車での移動もなく、快適です。ヴァルトランスの隣には「第4の谷」とも呼ばれるオレールエリアが広がり、足慣らしの日にご案内します。 ゴンドラを乗り継ぎ標高3200mまで登ればモンブラン、グランジョラスはもちろん、エクラン山群や遠くマッターホルンまで見渡す絶景が広がります。天気が良い日に登ってください。 アフタースキーはカフェやスーパー、スポーツショップに土産物屋など多くの店が並ぶリゾートの散策も楽しめます。
サンマルタン・ド・ベルヴィル
ヴァルトランスの谷で一番下に位置するのが標高1450mのサンマルタン・ド・ベルヴィル。ヴァルトランスから滑り始めると、レメニュイール、またはメリベルを経由して滑り込みます。ヴァルトランスの谷の奥深さを感じながらサンマルタン・ド・ベルヴィルに到着。帰りもリフト、ゴンドラを乗り継ぎ、滑りながら戻るので同じ谷に居ながらも十分な滑走距離を楽しめます。
メリベル&クーシュベル
トロワヴァレーの真ん中に位置するメリベルとスキー場内に飛行場があることでも知られる高級リゾート、クーシュベル。メリベルでは2952mのモンヴァロンまでゴンドラで上がり景色を楽しんでから、ロング滑走をお楽しみください。
クーシュベルは小さい村ながら20軒もの5つ星ホテルが建つセレブが集う場所のためか、コースも余裕を感じさせる初中級コースが多くなります。クーシュベルエリアにそびえる堂々たる山容のエギュ・デュ・フリュ(3051m)周辺はヴァノワーズ国立公園のエリアです。
スーパーフレンチサファリ
ツアー中1回ご案内しているのがトロワヴァレーのみならず、ラプラーニュまで足を延ばす「スーパーフレンチサファリ」。(天候や積雪状況、スキーの技術・体力により催行しない場合があります)ヴァルトランスのホテルをスタートしたら、まずはクーシュベルへと滑り込みます。ここで専用車と合流したらラプラーニュエリアのベースとなるシャンパニーへ移動。シャンパニーでガレット(そば粉のクレープ)のランチを食べたら、午後は広大なラプラーニュエリアを効率よくご案内します。山の裏側に位置するモンシャヴァンまで、たっぷりと滑りましょう。徐々にモンブランが大きく見えてきます。モンシャヴァンまで滑り込んだら最後は皆さんで乾杯!帰りは専用車でホテルまで戻ります。
ジップライン
スリリングな体験がお好きな方はジップライン体験はいかがでしょう?オレールエリアの標高3230mからスタートし、長さ1300m、地上からの高さ250m、時速65km~105km!という、これも日本では体験できない規模です。スキーを背後にセットする作業など、しっかり係員が準備、確認してくれます。景色もスリルも最高ですよ。
ヴァルディゼール(フランス)
神崎 裕一 Mr. Y.KANZAKI
ヴァルディゼールは1992年のアルベールビル冬季オリンピックをはじめ2009年のアルペンスキーの世界選手権、毎年のワールドカップが開催されることでも知られるスキーリゾートです。2つの氷河に総延長300kmのコース、さらにコース脇にはオフピステも広がります。ロング滑走を楽しめる中級、中上級斜面が多く、「移動のために滑る」ことはありません。最大標高差1900mの規模をお楽しみください。
ベルバルドエリア
ヴァルディゼールからの大型ゴンドラ、あるいは、ラダイユからのケーブルでアクセスするベルバルド。ここはアルベールビルオリンピックのダウンヒルコースとなった急斜面ファス・ドゥ・ベルバルドとワールドカップのダウンヒルコースとなるOKのスタート地点となります。この上級コース以外にも足慣らしに最適な初中級斜面も多くあるので、レベルに合わせて楽しめます。また、ベルバルドに到着すると正面に並ぶ氷河エリアのグラッモットと岩壁がそびえるグランカッセの景観も見事です。
ピッサイヤ氷河
ヴァルディゼールの郊外にある小さな集落ル・フォルネからロープウェイ、ゴンドラを乗り継ぎアクセスするピッサイヤ氷河エリア。氷河の麓に位置するイズラン峠は世界的に有名な自転車レース、ツール・ド・フランスが通ることもある夏の峠道です。峠を越えるとモリエンヌ渓谷を経てエクラン山群などがあるオートアルプ県へと続きます。
ピッサイヤエリアは比較的空いていることが多いうえ、氷河エリアで雪質も良いので快適に滑れます。ここの名物はソライズ方面へと続くスリリングな稜線越えのリフト。稜線を越える瞬間は遊園地のアトラクションのようです。
グランモット氷河エリア
ロープウェイにてグランモットの山頂近く3456mまで登れば、そこからはモンブランやグランジョラスを始めとしたアルプスのパノラマが広がります。しばし景色を楽しみ記念写真を撮ったあとは、氷河上の幅広い斜面を滑ります。視界に入る景色が雄大なので、スピードコントロールにはご注意ください。氷河が終わってからもヴァル・クラレまでロング滑走が続きます。Genepyコースの横など降雪後は新雪にトライしやすいので、是非お楽しみください。
ティーニュ&エギューイ・ペルセ
ヴァルディゼールからティーニュ2100を越えて更に奥へ向かうとスキーヤーの数が減り、中級コース中心のレイアウトになります。その中で人気の場所がエギューイ・ペルセ。長い年月をかけて風化した岩には大きな穴が開き、絶好の写真スポットです。エギューイ・ペルセを挟んで両サイドにコースがあるので、どちらからでもアクセス可能です。ティーニュ周辺でお勧めのレストランがChaudannesのリフトを降りた場所にあるLo Soli。オニオンスープや魚介スープなどの軽めの物からグリルまで揃います。晴れた日にはグランモット、グランカッセの山々を望むテラス席がお勧めです。
オフピステ
圧雪コースだけでも十分な規模をもつヴァルディゼールですが、エリアの面積は10,000ヘクタール。コース脇には広大なオフピステが広がります。ラダイユとヴァル・クラレの中間に位置するトヴィエール周辺や、ティーニュのエギュ・ルージュリフトの周辺など気軽にサイドカントリーで新雪を楽しめる場所が数多くあります。
本格的にオフピステを滑りたい方はオプションで現地のオフピステツアーに参加も可能です。ご興味のある方はお気軽にお尋ねください。
セールシュヴァリエ(フランス)
神崎 裕一Mr. Y.KANZAKI
ヨーロッパアルプス南西の果て。サザンフレンチアルプスに位置するエクラン山群に抱かれた知る人ぞ知る極上エリア
セールシュヴァリエスキーエリアはサザンアルプスに位置しており、エクラン山群をはじめとした氷河を頂く山岳風景の中、スキーや夏のハイキングで人気のリゾートです。オート=アルプ県のこのスキー場はブリアンソン、シャンテメーレ、ヴィルヌーブ、ル・モネティエと4つのベースを跨いで繋がる広大な規模を有します。特にル・モネティエエリアの上部はエクランの景観と、どこでも滑れるような開放的な斜面が広がり、フランススキーの魅力を体感できます。
ゲレンデのランチではお隣サヴォワ地方の郷土料理タルティフィレットがお勧め。あつあつのルブロションチーズを使ったポテトグラタンは寒い日にぴったりです。町までスキーダウンしてホットワインを片手にアプレスキーのひとときをお楽しみください。
【ラ・グラーブ(ロング滑走ウィーク限定)】
ホテルから専用車にて約1時間。ロータレ峠を越えて行くと天を突くように聳える名峰ラ・メイジュの麓、ラ・グラーブに到着です。ここは普通のスキー場とは異なり圧雪をかけないオフピステ専用のワイルドなエリア。カラフルな5連ゴンドラと上部のTバーを駆使して広大なフリーライドエリアを楽しみます。氷河エリアもあるため地元の山岳ガイド同行のもと、ロング滑走ウィーク限定でご案内します。
【モンジュネーブルから国境越えスキーと世界遺産ブリアンソン散策】
滞在地のシャンテメーレから専用車で約30分、イタリア国境に近いモンジュネーブルスキー場にご案内します。国境を越えてイタリア側のクラヴィエールにも足を延ばします。上部は広々としたオープンバーンが広がり、エクラン山群やセールシュヴァリエのスキーエリアを一望できます。のんびりクルージングのバーンからブラックコースの急斜面、オフピステまで滑り応えも十分。スキーの後は城砦都市ブリアンソンの散策にご案内します。このエリアの城砦はルイ14世に使えた築城の名手ヴォーバンによる防衛施設群のひとつとして世界遺産に登録されています。
【地中海を見下ろすイゾラ2000スキーエリアとニース】
ニースの中心から専用車で約2時間、白銀に輝く峰、フランス最南端のスキーエリア「イゾラ2000」にアクセスします。コースは標高約2000~2600mのエリアに15本のゴンドラ、リフト、Tバーが架設されています。足慣らしを兼ねて、「ロンバルデセクター」からゆっくりとロング滑走で足慣らし、徐々に機動力と中級者斜面が豊富な「ペレヴォセクター」へ。そして最後は地中海を見下ろす「サンソヴィールセクター」へと滑り渡ります。そこにはオフピステ、ブラックランも豊富でパウダーツリーランにも最適です。ハイライトは、シストロン展望台(2603m)からニース方面、冬の地中海を見下ろす絶景。アフタースキーにはニースでの散策やフレンチ料理、地中海料理を存分に楽しめます。画家の巨匠シャガール、ピカソなどの美術館巡りなど楽しみは尽きません。
ピレネー(フランス・スペイン)
原田 涼 Mr. R.HARADA
フランスとスペイン、アンドラ公国の3カ国にまたがる“ピレネー山脈”。東西約430km、南北約100km、西は大西洋から東は地中海付近まで標高3,000m級の美しい峰々が最大13座も連なる、ヨーロッパで第2の大きな山脈です。その位置からは想像しにくいですが、実は豪雪地帯。遮るものがなく滑りやすいオープンスロープは、降雪があると一面のオフピステエリアとなります。山そのものの地形を生かしたコースは工夫次第で様々な楽しみ方が可能です。独自の食事・歴史・文化が根づくピレネーでヨーロッパアルプスとは異なる体験をしてみませんか?
秘境ピレネーの地理と人々
アルプス山脈を滑りつくしてしまったという方におすすめなのが、秘境ピレネー山脈。この未知なる地方には広大なエリアが広がっています。ピレネーへのアクセスはまず南フランスの都市トゥールーズから。ガロンヌ川に沿って上流へ、国境を越えてスペインに入ります。そこはもうスペイン北部のカタルーニャ地方、美しいアラン渓谷です。アラン渓谷の最奥、ピレネー山塊の景観を楽しめる標高1500mのリゾートが滞在のベースとなるバケイラ・べレットです。歴史的にも複雑なこのエリア、地元の人々は自分たちのことをスペイン人だと思っているのでしょうか、フランス人だと思っているのでしょうか。言語はフランス語も通じますが、カタルーニャ語やスペイン語のほうがよく話されます。食文化は混ざり合っており、スペインではあまり食べない鴨がフランスからの影響で親しまれています。そんな風土の中、実は彼らは自分たちのことをアラン人、つまりアラン渓谷の人々だと思っているそうです。自立し、地元に誇りを持った民族なのです。文化が融合したピレネーは食が豊かです。アラン渓谷名物のお肉や野菜をたっぷり入れた壺入りスープやトゥールーズ名物のスミレのお菓子もお楽しみください。スキー終了後は公共バスで30分、隣町のヴィエッラまで出掛けましょう。夏はハイキングの拠点としてとても賑わう、アラン渓谷の中心の町です。夕食までの時間、スペイン式バルでタパスをつまみながらおいしいワインを堪能するのがピレネー流です。
便利なアクセスと連なる3山
滞在地バケイラはスキーのために作られた便利な街です。ホテルからゴンドラ乗り場までは地下アーケードで直結しています。しかもスキーロッカーはゴンドラ乗り場に併設。板を持って歩くことなく、白銀の世界に直行できるのです。 ゲレンデはバケイラ・ベレット・ボナイグアの3山に連なっています。バケイラからのゴンドラは中央エリアのバケイラに直結し、左右のバラエティ豊かなコースにつながります。ベレットエリアは悪天候知らず。風が強い日もベレットエリアは平穏で、のんびり滑れるということが何度もありました。ボナイグアはリフトは少ないながらもオフピステに恵まれる、自然の地形を生かしたマニア向けのエリアです。3山に共通しているのは岩が少なく急すぎないということ。降雪があれば、どこでも滑れるオフピステ天国です。上級のオフピステフリークから、ちょっとだけパウダーに挑戦してみたい初級者まで楽しめる懐の広さを持っています。
ベナスケ渓谷エリアとヘリスキー
1日はピレネー最高峰のアネト山を眼前に臨み、ピレネーのスキーエリア、ベナスケ渓谷のアラモン・セルレルスキー場に遠征します。地元民に愛されるエリアで、いつも「日本人がはるばる来てくれたぞ!」と大喜びしてくれます。2014年から3年連続で「スペインのベストスキーリゾート」に選ばれるこのスキー場は、中斜面が多く、長距離の気持ちの良い滑走が可能です。ピレネー人らしいスタッフの人懐こさに触れてください。 ヨーロッパ・とくにフランスではヘリスキーはほとんど見ることができません。強いてあげればイタリアが有名ですが、実はヨーロッパ最大のヘリスキーはここピレネーヘリスキーなのです。アラン渓谷300㎢を操業エリアとし、ヘリ会社も多くないので1番条件の良いノートラックの大斜面に連れて行ってくれます。スタッフも丁寧で、コンディションの良い日を事前に教えてくれたり、雪崩対策のエアバクも完備し装備のレクチャーも丁寧にしてくれます。金額もニュージーランドやカナダと比べるとお手頃です。初めてのヘリスキーはピレネーでデビューしてみませんか?
レヴィ&ユッラス(フィンランド)
森下 雅史 Mr. M.MORISHITA
フィンランドと言えばムーミンやサンタクロース、トナカイ、オーロラ、北欧デザインやマリメッコなどのファッションブランドが有名ですが、北欧はヨーロッパで唯一スキーとオーロラウォッチングが楽しめる魅力のエリアとしてお勧めです。日本の成田・中部・関空からヘルシンキまでフィンランド航空を利用して約10時間とアジア-ヨーロッパ間を最短で結び、アルペンスキーのワールドカップが開催されるレヴィと山を挟んで2つスキーエリアを持つユッラスは、北緯66度33分以北のラップランド(北極圏)に位置するため、ヘルシンキ国際空港から国内線に乗り継ぎ、キッティラ空港まで約1時間20分のフライト、従来のヨーロッパスキーエリアへのアクセスより身体に負担の少ない時間帯で到着できます。自然環境の厳しい地域の空港はとてもシンプルで小さく、飛行機への搭乗ブリッジは無くタラップを一歩一歩降りてラップランドの大地に足を降ろす瞬間に心が弾みます。それはこれから始まる静寂な白い大地でのスキーと夜空に舞う不思議な光のオーロラを目の当たりできる期待からかも知れません。12月~1月中旬頃までは北極圏の冬に太陽が昇らない時期(カーモス)があるため、ツアー設定は2月~3月の日照時間が長くなるウィンタースポーツのベストシーズンの約2ヶ月となります。また、ラップランドのオーロラ月別観測率のデーターからも2月~3月は60%以上の高確率で観測できるのも嬉しいです。
レヴィ
キッティラ空港から専用車で約10分の近距離は、翌日のスキー滑走に備え早めの就寝が出来るのは体調管理に最適です。レヴィの街の標高206m、山頂531m、スロープ数43と規模は小さいが、最高の雪質、山頂から見渡す地平線と針葉樹林帯は、改めて地球は丸いことを感じられます。毎年SLのワールドカップが開催されることでもスキー場の充実は実証済みでが、滞在中は、レヴィから専用車で約40分のオロススキー場や国立公園内のパラッススキー場へも遠足します。これらのスキー場は更に小さな規模ですが、静寂な白銀の中でのスキーと雄大な大地と雪で覆われた湖、針葉樹林帯の景色にゆっくり流れる時間は超絶です。街灯の多い街からでもオーロラ観測できますが、約10分で灯りの無いインメリ湖へ夕食後、毎晩オーロラ観測に出かけられるのも楽しみです。
ユッラス
専用車でレヴィから約1時間、キッティラ空港へ約30分の距離に位置します。標高719mのユッラス山を隔てアカスロンポロとユッラスヤルヴィの街が広がります。街の標高256m、スロープ数63、コース幅の広いゲレンデは、周りの針葉樹林帯によってスキーヤーの姿も自然に飲まれる程です。比較するとレヴィよりも規模が大きいスキーエリアとなり、フィンランドの中で最も大自然と風光明媚に恵まれたエリアです。ラップランド特有の針葉樹林帯や地平線を望む景観の他、樹氷の針葉樹林帯はランプランドの厳しい自然環境を思い知らされます。街は、人工光が少なくオーロラ観測に最適ですが、更に好条件で観測するには、遮る物が無いアカスロンポロ湖へ徒歩15分程です。
オーロラ観測
滞在先のレヴィとユッラスで6日間オーロラ観測が可能です。日中はスキー、夜は気軽に外に出ればオーロラ観測が出来ます。フィンランドでは比較的早い時間帯の夜8時頃からオーロラが出現する場合があります。夕食は早めに済ませて観測地点へ移動することをおすすめします。また、観測には特別な施設等は無い反面、大自然の中で観測時間は自由です。疲れたらホテルへ戻ってお休みください。 オーロラの撮影に挑戦してみましょう。コンパクトデジタルカメラでも機能に夜景モード、マニュアルモードと三脚があれば撮影できます。自分で撮影したオーロラ写真は多少ブレていようが、きっと良い思い出になりますのでお土産に持ち帰りましょう。
完成されたスキーリゾート、ウィスラー(カナダ)
藤原 良輔 Mr. R.FUJIWARA
ウィスラーの魅力は何といっても便利・快適そして多くのジャンルのスキーヤーが満足できる完成されたスキーリゾートであるということ。日本から約8時間の往復直行便フライトでバンクーバー空港まで、そして専用車で約2時間という近さでウィスラーに到着です。日本から最も近い海外スキーリゾートとして、2010年バンクーバーオリンピック開催後さらに注目を集めているフェロー一押しのエリアです。
滑りごたえはバツグンです
ウィスラーは積雪量も多く、降雪のあった翌日はパウダー好きにはたまらないオフピステ天国となります。ウィスラーのツリーランは非常に奥深く、多彩なバリエーションがあります。滑走禁止区域以外ならどこのツリーに入ってもコースに戻ってくることができますし、岩場をすり抜けるダブルブラックのコースやクリフなども数多く点在しています。そういった難しいコースに挑む挑戦者をカナダでは非常に温かい目で見守ってくれるのです。リフト上から、もしくはリフト乗り場などからその者への歓声とストックの拍手が送られます。日本ではまずない光景に、「海外に来ているんだ!」という実感が沸いてきます。滑りでも目でも楽しませてくれるウィスラーで、北米特有の雰囲気をぜひ味わってください。
充実のコースレイアウト
コースや各ゲレンデも大変充実しています。ウィスラー山とブラッコム山に広がるコース数は約200以上!森林限界を超えた上部のオープンバーンと氷河滑走、下部の変化に富んだ林間コースなど滑りごたえ十分です。例年、気温も低く、雪質は良好です。良く締まったバーンで脚がヘトヘトになるまでカービングターンで滑り尽くしましょう!ここはスキーリゾートを作るために開発された完璧なまでに考え抜かれたスキー場です。大きな浮き輪に乗って楽しむチューブパークや誰でも入ることができる初心者用ツリーランなど、子供が楽しめるアトラクションがスキー場内に配置されています。午前中は家族でスキー、午後はゆっくりアクティビティーなど、楽しみ方は無限大に広がります。
アフタースキーも楽しいウィスラー
ウィスラービレッジにはレストラン、スキーショップ、お土産店など様々な店舗が立ち並びます。日本食レストランや本格的なインドカレー、北米ならではの大きなステーキやハンバーガー店、新鮮なサーモンや生牡蠣を取り扱うシーフード専門店など選択肢が豊富でアフタースキーの充実度も抜群です。スキーショップには日本では売られていない、珍しい変わったスキーグッズや用具などが犇めいています。最新の製品を日本に持ち帰りスキー仲間に自慢しちゃいましょう!
ウィスラーはフェロートラベルで決まり!
フェローでは、ガイドが広いゲレンデ隅々までご案内します。個人で来られてマップを見ながらの滑走では滑ることに集中できませんが、フェローのガイドに入れば心置きなく滑走に集中できます。地元の人しか知らない穴場スポットや、コンディションと混雑状況に合わせたゲレンデ・エリア、レストラン選びはガイドサービスならではです。空港からもチャーターバスでウィスラーにアクセス!スタンダードホテルならフェローだけの特典「アーリーチェックイン」で到着後すぐの休養そしてリゾートライフが待っています。リフト券も窓口価格の20%OFFでご購入可能です。スキーヤー、スノーボーダーの皆さん、今シーズンはカナダ・ウィスラーでお待ちしています!
11月中旬からの降雪で初滑りは完璧に! 例年11月から滑走ができるウィスラー。例年豊富な降雪に恵まれ11月中旬で2メートル以上もの積雪がある年もありました。基本的には12月初旬にはウィスラービレッジまでスキーダウン可能となり、この時期にこれだけの滑走距離が楽しめるのはウィスラーだけです。ただハイシーズンではないため気温の上昇や天候不良、雪不足などのリスクはあります。しかしリフトパス代金も通常期と比べても約半額で入手可能で、いつもなら手が出せないような高級レストランのコースメニューなどもこの期間には格安で味わうことができます。お得がいっぱいで、スキーヤーにとって世界で最も素晴らしい初滑りになること間違いありません。
ウィスラーでは、様々なスキーヤー・スノーボーダーが楽しめ、そして滞在も快適で、かつ刺激的な滞在が魅力です。再開発もさらに進んでおり、より楽しいスキーリゾートとして進化を続けています。ウィスラーを侮るなかれ、北米スキーの雰囲気にどっぷり浸かって滑るなら、ここが決定版です!
世界遺産、カナディアンロッキーを滑る(カナダ)
藤原 良輔 Mr. R.FUJIWARA
世界自然遺産の中でスキーをするなら、アルバータ州に位置するカナディアンロッキーで決まりです。カルガリー空港まで直行便または経由便にて約10時間、その後車にて約2時間で滞在地のバンフに到着です。今回は、バンフから近い2か所のスキーエリアに焦点を当ててご紹介します。
世界遺産を滑るという「新しい価値観」
まずは車で約25分のサンシャインビレッジスキー場。99%天然雪でオープンし、カナディアンロッキーの名物である乾燥したシャンパンスノーが年間10m以上降り積もるエリアです。スキー場の中で大きく3つのエリアに分かれており、緩斜面中心のスタンディッシュ、広いロングコースが特徴のルックアウト、ダブルブラックの急斜面と林間コースのゴーツアイがあります。エリアからはスイス・マッターホルンに似た名峰アシニボインを望むことができます。非常に広大な面積を誇り、エリア内には北米大陸の分水嶺があるほどです。
レイクルイーズスキー場
レイクルイーズスキー場は氷河湖であるルイーズ湖を眼下に広がるカナディアンロッキー最大のスキー場です。アルペンスキーワールドカップの高速系種目が行われるフロントサイドは幅広いロングコースとオープンバーンが広がり、カナディアンロッキーの絶景を目の前に滑走できます。隣のラーチエリアもロングコースが特徴、上級コースですが北米らしいツリーランも楽しめるエリアがあります。フロントサイドの尾根向こうにあるのがバックボウル。その名の通りボウル形状になっているため無数のオフピステコースが設定されており、降雪のあった翌日はパウダー滑走を堪能できます。
大自然を満喫できるカナダ
カナディアンロッキーは石灰岩質のドロマイトで形成された山脈。層になった部分に雪が積もり神秘的な景観を生み出しています。世界で初めてユネスコの世界自然遺産に登録されたカナディアンロッキーは、周囲は壮大なロッキー山脈の名峰のつながり、大自然の豊かさを感じさせる多くの野生動物、美しい湖と氷河。ここはいつ訪れても、変わらず訪れる者を受け入れ魅了してくれる場所です。スキー場周辺だけでなくバンフの街にも野生動物が溢れ、大自然の中に人間が場所を借りて自然と一緒に楽しむといるという雰囲気が全体を包んでいます。
滞在地バンフの街からは、オフピステエリアが充実しているキッキングホーススキー場やカルガリーオリンピックのアルペン競技の舞台にもなったナキスカスキー場へのスキー遠征も可能です。世界遺産だけあり、アイスバブルや観光ヘリ、氷河観光、アイスウォークなどスキー以外の観光資源も充実、スキーヤーではない方でも滞在を楽しんでいただけるオプションが数多くありますので、ファミリーでの参加もおすすめです。
町の散策も醍醐味!
バンフには数多くのレストランが軒を連ねています。その中でもアルバータ州に位置するバンフでは是非アルバータビーフのステーキをご賞味ください。赤身肉でしっかりとした肉の味を楽しめ、ミディアムレアで食していただくのがおすすめです。日本には輸出されていないお肉ですのでこの機会にどうぞ。
歴史を感じる街並みと絶景が織りなすカナダ最高峰のリゾート地カナディアンロッキーは、スキーに最も適した落ち着いた雰囲気と温かみのある人、野性味あふれる動物たちに囲まれ、最高のスキーバケーションになること間違いありません。
オーロラ・イエローナイフ(カナダ)
遠藤 千明 Ms. C.ENDO
ウィスラーまたはカナディアンロッキー(バンフ)のスキーツアーの前後に、「イエローナイフ」に滞在し、カナダの大自然を一度にお楽しみ頂けます。ノースウエスト準州の州都・イエローナイフは、カナダ国内だけではなく、世界的にも有名なオーロラ鑑賞地です。夜空に輝く神秘のオーロラ鑑賞と極地での貴重な体験をお楽しみください。
オーロラって何?
北米では一般的に「ノーザンライツ―Northern Lights」と呼ばれているオーロラ。オーロラは、「オーロラベルト」といわれる北緯65度~70度付近一帯で発生しています。太陽から放出される電気を帯びた粒子が、磁気を持つ地球に導かれ大気圏に衝突し、そのエネルギーが光ることをオーロラと呼びます。様々な色や形を楽しめるのもオーロラ鑑賞の楽しみの一つです。カーテン状、幾重にもなったフリル状や弓状、帯状、うず巻き状、コロナ状など様々な形のオーロラが出現しますが、同じものは2つとしてありません。
イエローナイフの歴史と魅力
イエローナイフの歴史は19世紀に金の鉱脈が発見され、ゴールド・ラッシュで人口が増えたことにはじまります。1991年には街の北部でダイヤモンド鉱床も発見され、“ダイヤモンド・キャピタル”というニックネームが生まれました。オーロラベルトの真下にあるノースとウエスト準州の州都「イエローナイフ」は、平地で山がなく、晴天率が高く、雲が出にくいため、オーロラが綺麗に見えると言われています。また、イエローナイフはオーロラ遭遇率が非常に高く、3日間滞在で95%の遭遇率と言われています。
イエローナイフでのオーロラ鑑賞
ツアーでは、街の明かりを避け、森の中の専用施設「オーロラヴィレッジ」で鑑賞が行われます。深夜のオーロラ鑑賞は約4時間半のツアー(ホテル~オーロラヴィレッジ往復送迎込)で、写真のような防寒着レンタルも含まれています。ティーピーの中には暖かい飲み物と薪ストーブが完備され、ゆっくりと快適に過ごすことができます。
オーロラヴィレッジでは毎日観測したオーロラを「レベル1」から「レベル5」まで5段階にランク付けして公表しており、「レベル5」にもなると活発なオーロラが鑑賞でき、オーロラ爆発(ブレイクアップ)が発生します。オーロラヴィレッジの施設は視界を遮るものがなく、どの方角・位置にオーロラが出ても鑑賞することができます。
迫力満点の犬ぞり体験など、豊富な現地オプショナルツアー
深夜にオーロラ鑑賞、日中はイエローナイフ市内観光、オーロラヴィレッジ内での犬ぞり・かんじき等の様々なオプショナルツアーにご参加いただけます。オーロラヴィレッジ内のダイニングホールでは地ビールや温かいお食事を楽しむことも可能です。イエローナイフ延泊アレンジもぜひお気軽にご相談ください。
ベイル(アメリカ)
藤原 良輔 Mr. R.FUJIWARA
アメリカ・コロラド州に位置するベイルリゾートは、アメリカのスキー文化を牽引してきた高級リゾートであり、滑走エリアの規模はアメリカ最大級を誇ります。
アメリカ・コロラドスキーの特長
玄関口はコロラド州の州都デンバー、ここは「マイルハイシティー」と呼ばれ、なんと標高1,600mに位置しています。マイルハイとは1mile=1.6kmのためこういった愛称が使用されています。山の上にある都市ではなく平地のため標高を感じることはありませんが、コロラド州の平均標高の高さをデンバーでも感じることができます。北米大陸を縦断するロッキー山脈は、北はカナディアンロッキーから全長4,800km続いており、4000m級の山々が88座あります。そのうちコロラド州には54座が位置し、アメリカの山岳エリアとしては有数の規模と標高、そしてスキー天国を形成しています。デンバー空港から約2時間半で滞在地のベイルに到着です。なんと街で標高2400mと高所で、高山病の危険性がありますので水分補給は非常に大事です。ベイルにはゴールデンピーク、ライオンズヘッド、ベイルビレッジと3つのベースがありショッピングも充実しています。
広く滑りやすい斜面が多数
滑走エリアはフロントサイド、バックボウル、ブルースカイベイスンの3つがあります。フロントサイドはコース幅のとても広い緩斜面、中斜面が林間をぬって形成されており、各ベースからアクセスが可能。そのベース間は巡回バスでつながっています。初日はライオンズヘッドからゴンドラで尾根を目指しましょう。尾根についたらまずは水分補給!ベイルではレストランやホテルなどいたるところに飲料水が用意されています。このスキー場では毎日圧雪が入るコースが変わりますので、ホームページやグルーミングマップをベースで入手すると良いでしょう。フロントサイドは圧雪が入るコースが多数あり、広々としていて優雅にクルージングスキーを楽しむのに最適です。緯度が低いため標高が高くても森林があるのがアメリカスキーの特長で、ここでは森林限界は標高約3,800mとスキー場のトップでも木が生えています。
フロントサイドの尾根向こうに広がっているのがバックボウルエリア。こちらは大きく分けて4か所のボウル状になったエリアの総称です。フロントサイドとは違い、地形そのままを楽しめる広々としたボウルエリアでは、新雪パウダー滑走が楽しめるのが特徴。リフトも効率的にかけられ、斜度を選びながら良いポイントでドロップオフ!アメリカの大自然に飛び込む気持ちよさを味わっていただけます。
そしてバックボウルから谷をはさんで向かいに位置するのがブルースカイベイスン。ベイルで最も新しいエリアで、森林の中を滑る北米ならではのツリーランが楽しめます。滑り派の方、スリリングなエリアを滑りたい方におすすめする最奥の穴場です。
スキー遠足で有名スキーリゾートへ
フェローでは、ベイルに加え世界選手権やワールドカップ開催でおなじみ最高級リゾートのビーバークリークに1日ご案内します。レストハウスには歴代のチャンピオン達の写真が飾られ、高級ホテルでのランチなどアメリカスキーならではの体験が待っています。
スキー場トップで3,914mあるブリッケンリッジにもご案内。ここはリフトで到達できる世界最高地点で、滞在中初めて森林限界を超えるエリアでの滑走をお楽しみいただけます。コロラドスキーを楽しみ尽くす1週間は、ヨーロッパやカナダでは体験できない素晴らしいものとなるでしょう。
サザンレイクスキ-エリア(ニュージーランド)
遠藤 千明 Ms. C.ENDO
ニュージーランドのスキー場は、初めての海外スキーでも日本人が違和感なく行ける場所です。日本のスキーシーズンが終わり次のシーズンまで長くて待ちきれない!絶景の中で海外スキーを楽しんでみたい!!と感じる人にはお勧めのエリアです。湖や雄大な自然を眺めながらのクルージングは最高の思い出となること間違いありません。真夏の日本を飛び出し、クィーンズタウンを訪れてみてはいかがでしょうか?
南半球で絶景スキー&スノーボード!
ニュージーランドのスキー&スノーボードのシーズンは、6月~10月です。中でも、南島「クィーンズタウン」は、毎年多くのスキーヤー・スノーボーダーで賑います。ニュージーランド屈指のスキーリゾート“サザンレイクスキーエリア”の拠点として有名な街「クィーンズタウン」から、コロネットピーク・リマーカブルズ・カドローナ・トレブルコーンといった4つのスキー場を訪れます。天然のハーフパイプを楽しめるコース、オフピステ、ロングコース等、様々な表情を持つスキー場を日替わりで楽しむことが出来ます。眼下に広がるコバルトブルーの湖や緑の大地とサザンアルプスをバックに、ニュージーランドの大自然を感じながらダイナミックな滑走をお楽しみください。
変化に富んだ地形と美しい景色が魅力のサザンレイクエリア
フェロースタッフが安心安全を第一に、4つのスキー場をご案内します。①コロネットピーク:クィーンズタウンより車で約25分/一番の魅力は町からのアクセスの良さです。最新鋭のスノーマシンを稼働させ雪不足知らず、各レベルに合うコースが充実しています。②リマーカブルズ:クィーンズタウンより車で約40分/ゲレンデ全体がボウル状の地形をしています。特にゲレンデ奥に広がるホームワードのオフピステは滑り応え満点です。③カドローナ:クィーンズタウンより車で約80分/スノーパークで世界規模の大会が開催され、各国のトップアスリートがオフシーズンのトレーニングを行うことで有名なスキー場です。④トレブルコーン:クィーンズタウンより約105分/ホームベイスンとサドルベイスンの二つで構成されています。眼下に望むワナカ湖へ飛び込むように滑走でき、壮大な景色も味わうことが出来ます。
アフタースキーも魅力いっぱいの国際観光都市クィーンズタウン
滞在地「クィーンズタウン」は、ゴールドラッシュによって栄え、女王にふさわしい街として称えられたことが名前の由来です。小さいながらも国際色豊かな街で、年間を通して多くの観光客がクィーンズタウンを訪れます。ワカティプ湖畔に広がる街はとても美しく、賑やかで巨大テーマパークのようです。湖沿いにはカフェや多国籍のレストランやファストフード店、スポーツショップ、お土産屋さん等が並び、アフタースキーの散策も魅力いっぱいの街です。メインで使用している「ノボテルクィーンズタウンレイクサイド」は落ち着いた雰囲気の美しい湖のほとりにあるホテルで、街の中心部にあるショッピングやカフェ、レストラン、バー等へも徒歩圏内とアクセスしやすいのも魅力です。ホテル内に設置するフェローデスクでは、ヘリスキーや様々なアクティビティ、お薦めレストランの予約等、皆様の滞在をフルサポートしています。
フェローだけのニュージーランドツアー特典&サービス
サザンレイクスエリアでは毎日ガイド付き、更にスキー場への移動は専用車にて効率よく案内します。他にも、各ヘリスキープログラムが15%OFF(ファットスキーも1日分レンタル無料)、世界遺産ミルフォードサウンドやダウトフルサウンド1日観光 (リアルジャーニーズ社)等のオプショナルツアーが15%OFF、アウトサイドスポーツでのレンタル20%オフ、その他にも様々な特典をご用意しています。中でもヘリスキーは大人気のオプションで、スキーヤー・スノーボーダーなら一度は憧れるプログラムです。滞在中毎週1回は、写真のようにノボテルクィーンズタウンにてヘリスキーの説明会を開催しています。説明会では各ヘリスキー会社スタッフと直接話すことが出来るため、ヘリスキー体験が初めての方でも不安なくご参加頂けます。ヘリスキーの詳細はこちらをご覧ください。
マウントハット(ニュージーランド)
原田 涼 Mr. R.HARADA
日本の夏にスキーシーズンを迎える南半球。その中でもアクセスしやすいのがニュージーランドです。ニュージーランドの南島にて最大級のスキーエリアを有するビッグマウンテンがMt.ハット。 トップの標高は2000mを越え、森林限界を超えたオープンスロープには、整備の行き届いた開放感のあるロングコースから、海外スキーらしさを満喫できる広大なオフピステまで、 バラエティーに富んだコースが揃います。
ニュージーランド最大級のオープンバーン
ゲレンデに出れば説明は不要。圧接が行き届いたグルーミングバーンを気持ちよく滑走しましょう。先の見えやすいオープンバーンなので降雪があればオフピステを気軽に楽しむことができます。上級者は、突き出る岩の間に雪がたまる名物エリア「タワーズ」にも挑戦してみてください。
お薦めコースは山の尾根沿いを滑るリッジラン。眼下に広がるカンタベリー平野と南太平洋に向かって伸びるラカイア川の先には、メスベン、クライストチャーチから 遥か水平線まで見渡せます。
ゲレンデスキーだけではもったいない。クラブフィールドとヘリスキー
せっかくマウントハットまで来たら、ゲレンデスキーだけではもったいない。豊富なオプションで一層奥深いニュージーランドスキーをご案内します。
クラブフィールドは会員が管理する非営利のスキー場。そこには一台の雪上車もリフトもなく、ナッツクラッカーという器具とロープ1本で上る搬器があるのみ。挑戦的なシュートやクリフとそこに溜まった極上の雪が待っています。山そのものに挑む、自然のままのスキーをぜひ体験してください。
滞在の街メスベンからアクセスできるヘリスキーといえば、メスベンヘリスキー。標高も高く豊富な積雪と、急斜面から氷河コースまで滑りごたえ抜群です。親日家で経験豊富なガイドたちがその日その場所に最適な斜面に連れて行ってくれます。
滞在はのんびりとした田舎町メスベンで
滞在はカンタベリー平野の小さな町メスベン。人口2000人に満たないのどかな所です。夕食は街のバーにくり出し、道路は羊の群れに通せんぼされる。そんなのんびりとした時間は日常の喧騒を忘れてリラックスさせてくれます。
マウントクック(ニュージーランド)
今井脩平 Mr. S.IMAI
大自然の中でスキーに、景色に、感動!
マウントクックヘリスキー
ニュージーランドエリアの醍醐味の1つといえばヘリスキー。マウントクックでのヘリスキーは、マウントハットエリアと同じヘリスキー会社が運営しているため、信頼度も高いヘリスキー会社です。マウントクック周辺はニュージーランドの中でも3,000m級の山々が連なっているため、滑走エリアの標高も高く、雪質も良好。大きく6つに分かれる滑走エリアのコンディションを考慮しながら山岳ガイドが案内してくれます。基本的には全5本を滑走し、2〜3本目が終わったころにお待ちかねのランチタイム!雪山で食べるランチは最高の一言に尽きます。体力があれば追加ランにも挑戦です!
タスマン氷河
ヘリスキーに続いて人気なのがニュージーランド最長のタスマン氷河上をゆったり滑走できるスキー・ザ・タスマン。マウントクックヘリスキーに比べて滑り出しや滑走中の斜面が緩やかなため、中級者の方でも参加可能です。雪上セスナに乗り込みヘリスキーエリアよりもさらに北側のタスマン氷河エリアへ。辺り一帯はもちろん白銀世界、氷河の上に着陸した後はいよいよ滑走開始です!1本あたり約10kmのコースを山岳ガイド先頭にゆっくり滑走していきます。コンディションが良ければ氷河の中を見学できるチャンスもあるかもしれません。マウントクックに一番近い場所で滑走できることもこのプログラムの特長です。
周辺のスキー場
マウントクックエリアにもスキー場が実は3つもあります。一つ一つのスキー場は他のエリアに比べればコンパクトなスキー場が多いですが、アットホームなスキー場としてローカルからは人気です。
オハウスキー場はターコイズブルーに輝くオハウ湖を見ながら滑走を楽しめ、最上部よりさらに上にフィールドが広がっているので、ハイクアップでオフピステも可能です。
ラウンドヒルはドブソン山とテカポ湖に挟まれたスキー場で、晴れた日には太陽の角度によって輝き方が違うテカポを見られるのがお勧め。ニュージーランド最長のロープトウもあるため、オフピステ好きな方はぜひ挑戦してみてください。
マウントドブソンは元々、一般人が私有地を身内のために開拓し、そこから一般にも知れ渡るようになってオープンが決まった超ローカルなスキー場。リフト1本、それ以外はTバーとコアな客層が訪れます。ボウル状をした地形なので滑り方は千差万別。お気に入りのオフピステコースを探して見てください。
ハミテージホテル・テカポ湖
世界遺産エリアでのスキー。これは他にはイタリア・ドロミテやカナダ・バンフでしか経験できない貴重な体験ですが、特にニュージーランドにおいては外来種を可能な限り排除し、自然保護が徹底されています。フェローで利用するハミテージホテルも客室数こそあるものの、系列のホステルや従業員用の宿舎を除けば一切無駄な建物を作らないという徹底ぶりです。だからこそ空気が澄み、湖の色も長年変わらず綺麗な色を映し出してくれています。テカポ湖のほとりに佇む善き羊飼いの教会の窓からテカポ湖を眺め、夜には世界一と言われる星空を見ながら自然との共存に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
バジェネバド(チリ)
園原 遊 Mr. Y.SONOHARA
日本の裏側には想像をこえるアンデス山脈でのスキーが皆さまを待っています。北米を経由しチリのサンチャゴに到着。空港到着後から南米特有の雰囲気を感じることができ、気分は一気に高まります。その後、荒涼とした九十九折の道を上っていくと、標高3,000mをベースに白銀のアンデス山脈とホテル群が目に飛び込んできます。バジェネバド、ラ・パルバ、エル・コロラドを舞台に南半球最大のスキーエリアでの滑走を是非一度はご体験ください。一生に一度は訪れる価値のある場所です。
バジェネバド
滞在の拠点にもなるエリアで、南米で唯一のゴンドラも完備しています。3つのエリアで最もゴンドラや高速リフト等の索道が整い、人工降雪機も完備したエリアで、圧雪が行き届き滑りやすい中級斜面が多くレベルを問わず楽しんでいただけます。エリア最高地点のトレスプンタス(3,670m)までは長いJバーを利用しアクセスでき、山頂からは氷河を抱くエリア最高峰のプロモ山(5,430m)の勇姿を眺めることができます。この周辺は空いており貸し切り状態のため、Tバーまでノーストップで滑り降りるのが一番爽快です。オフピステも充実しており滑り派の方にお薦めです。周囲はアンデス山脈の山々に囲まれ、運がよければコンドルにも遭遇することもあります。
ラ・パルバ
ツアーで2度訪れるエリア最大規模のラ・パルバはバジェネバドからは最奥のエリアです。リフトやTバーを乗り継いでアクセスでき、変化に富んだコースレイアウトとコース数が魅力です。午前中は各国のナショナルチームがバーンを貸し切って練習していますが、昼前に終了するとほぼ貸し切状態と言えるほど人は少なく、周りを気にせず思いっきり楽しめます。エリア最大のオフピステが広がり降雪後でも競争率も低いため、午後でも良い条件でノートラックのパウダー滑走も可能です。遠方にはチリの首都サンチャゴも望むことができ、非常に開放的なエリアです。ランチはベースにあるEl Montañesで厚切りのステーキをご賞味ください!
エル・コロラド&ファレジョネス
バジェネバドに隣接するエリアで、各国のナショナルチームが毎年トレーニングで訪れ、幅が広く縦に長く伸びるコースが特徴的なレイアウトです。カービングでロング滑走したい方に特にお薦めのエリアで、どの斜面も整備が行き届いています。ノンストップで山頂からベースまで標高差約600mを一気に駆け抜ける爽快なスキーにご案内します。斜面も1枚バーンが多く、トレーニングや練習にも最適です。下部エリアのファレジョネスはチリスキー発祥の地としても知られ、今も昔のTバー等が残っています。南米のスキー文化を肌で感じることができる場所でもあります。
スキーイン・スキーアウト可能なホテル滞在
南米スキーのもう一つの魅力はスキーイン・スキーアウトが可能な立地と充実したホテル滞在。日本から到着するまでは時間を要しますが、到着後は目の前がゲレンデとスキー滑走に心置きなく時間を使えます。そして標高3,000mに建つホテルとは思えないほど設備が整っており、デラックスホテルではビュッフェ料理をはじめ、イタリアン、フレンチ、チリ料理と日替わりでお好きなレストランで食事をとることができます。スキー滑走後は、ジャグジでビールやワインを片手にアンデス山脈が真っ赤に染まる夕景を眺めながらゆったりと過ぎる南米でのひと時を味わってください。ハッピーアワーの時間帯はビールが安いため、お部屋に帰る前にバーで1杯もいいですよ!