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スイスを知り尽くしたスタッフが、自分の足で歩いて見つけた、お勧めポイントの情報です!
アルプスウェイが2011年夏よりご案内するオーストリアハイキング。 今回7月上旬に山の会の方たち11名様と行ってまいりました。今回最初に訪れたのはツェラーゼーの湖畔に位置するリゾート、ツェルアムゼーです。 ザルツブルグからバスで1時間15分ほどで到着。夏はハイキング、冬はスキーとアウトドアの人たちに人気の滞在場所になります。 湖のクルーズ、ウィンドウショッピングも楽しい旧市街、豊富なハイキングコースと滞在中様々な楽しみ方ができます。 ハイキング初日、足慣らしで歩いたのがロープウェイで上がるシュミッテンヘーエからのハイキング。湖畔に佇む街を見下ろし、遠くにはキッツシュタインホルン(3203m)やグロスグロックナー(3798m)の連なりも望めます。花を眺めながら下っていくと途中から林に入り、森林浴をしながらのハイキングになります。 翌日は路線バスで30分ほどのカプルーンへ。ロープウェイを乗り継いで3029mキッツシュタインホルン頂上直下の展望台まで上がれます。 ぐるりとオーストリアアルプスを見渡す絶景が広がり、足元に広がる氷河にはスキーヤーが夏スキーを楽しんでいました。氷河上のため一年中スキー可能なエリアなのです。 この日はロープウェイで中間駅まで下り、そこから稜線歩きのハイキングです。牛が放牧された牧草地を見下ろす稜線は谷からの風が汗をかいた身体に心地よいコースでした。 翌日は専用車でグロスグロックナー山岳道路をドライブして「聖血の村」ハイリゲンブルートへ。 この山岳道路は冬季は閉鎖される峠越えの道。つづら折りの道を進むと徐々に3000m峰がその荒々しい姿を現します。 峠を越えて到着するハイリゲンブルートは、規模の小さいですが教会の尖塔とグロスグロックナーの眺めが印象的な村です。 この村は十字架に貼り付けにされたキリストの血を持った聖人が倒れ、その血を保存する教会が建てられた聖血伝説があります。 この村からはまずは路線バスでフランツヨゼフスヘーエ展望台へ。ハプスブルグ家の皇帝の名を冠したこの展望台からはオーストリア最高峰グロスグロックナーの姿とその手前を流れるパステルツェ氷河が間近に迫ります。 この周辺はマーモットが数多く生息しており頻繁にその可愛らしい姿で出迎えてくれます。時には大きな角を持ったヤギの仲間シュタインボックに出会うことも。 ここからの一押しのハイキングはグロスグロックナーを横目に歩くホフマンス小屋へのハイキングです。 前半はトンネル部分が続きますが、そこを抜けるとずっと氷河を見下ろす気持ちの良いコースが続きます。今回は健脚の方揃いだったので、ホフマンス小屋を過ぎオーバーワルダー小屋に向かう途中の氷河まで歩いてきました。 ハイキングトレイル脇にはエーデルワイスが!よーく探すと白く可憐な花が結構咲いていました。 長い距離を歩くのはちょっと、、、という方には展望台からケーブルカーで氷河の間近まで降りることができます。 ケーブルカーを降りた場所からハイキングで下っていくと氷河の上まで行くことも可能ですが、氷河の後退によって年々ハードになっています。歩くコース脇には、その地点にいつまで氷河があったかという看板が出ていて氷河後退を実感します。 旅の最後はザルツブルグに1泊。世界遺産の旧市街には散策が楽しいゲトライデガッセやサウンドオブミュージックの舞台ミラベル庭園など見どころの多い町です。 せっかくオーストリアに来たら町も見てみたいという方は1泊されることをお勧めします。 オーストリアアルプスには4000m峰こそありませんが、雄大な氷河にそびえる岩峰群、氷河の溶け水をたたえる青く美しい湖とモザイクのように周囲を彩る牧草地、とカラフルで変化のある景色があります。 実際に歩いてみると必ずその良さを実感していただけます。 |